アトリエ・ポレポレのブログ -121ページ目

同じ志

シンポジウムで刺激を受けていた中、
予想外のニュースが飛び込みました。

ポレポレにかかわっていることが縁で、
知り合った方の訃報が届いたのです。

夏休みが終わり、
「ポレフォニー」のちらしを送るため、連絡をとろうかな・・・・・・と
思っていた矢先の出来事で、複雑な思いがしました。

知り合ったのは、確か昨年の夏。
ポレポレを長年支えてきた太田さんがオーナーをしている
タイレストランパヤオに一緒に行ったのが縁で、
その後も一緒に活動をする機会が何回ありました。

知り合った時に、ポレポレの話をたくさんしたのですが、
その際、長塚さんの話になり、長塚さんの遺した言葉や、
長塚さんの訃報に際して、
りかちゃんが書いた文章など紹介しました。



しばらくして、りかちゃんのほうにメールが届いたそうです。
長塚さんの生き方が格好良くて、感銘を受けたことを、
熱く語っておられたと聞きました。


告別式の後に、職場で身近にいた方々から、
私の話も時々してくれていたということを聞きました。
その際は、泉のように言葉が湧き出ていたそうです。

多様な人が集える場をつくることを目指していた点では、
同じ志を持っていたのかもしれません。
もっと話をしておけばよかったな・・・・・・と残念に思いました。



このブログも時々見てくれていたそうで、時々反応がありました。

出棺のときに、見送るかのように雨が強くなりました。
きっとメッセージだったのかもしれませんね。

悲しんでばかりはいられません。





きっとその方も、会場を訪れるのを
楽しみにしていたと思う「ポレフォニー」展。
その方が格好いいと憧れていた、長塚さんの作品も展示します。



2人が魅力を感じていた、ポレポレという場にかかわれること。
その幸せと重み、双方を感じたこの数日間でした。


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「ポレフォニー~アトリエ・ポレポレ20年の軌跡展~」

2015/9/29(火)-10/4(日)
10:00-18:00(最終日16:00まで)
世田谷美術館区民ギャラリーA・B

ギャラリートーク 10/3(土)14:00~
風姫さんのパフォーマンスもあります。


詳しくはこちら

ポレフォニー チラシ表

ポレフォニー展 チラシ裏

多様性と境界

ポレポレの展覧会もいよいよ迫ってきました。
"TOKYO ART BEAT"にも紹介されていますね。



力くんと卓也くんの表情が示すように、
メンバーの気分も高ぶっているようです。

さて、ポレポレと直接は関係ないのですが、
先日、NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所による、
対話は可能か?」というフォーラムで記録の手伝いをしてきました。



最初団体名を知ったとき、「論文のタイトル?」と思いましたが、
りかちゃんの前のポレポレのスタッフであった
井尻さんが事務局長をしている団体で、
コンティオの2人がシンポジウムの運営をしていました。

「ポレフォニー」のチラシも置かせてもらいましたよ。

登壇されている方々が、
この場でないと一緒にならないような人の組み合わせで、
ばらばらしているんだけど、
それぞれの視点の違いが出ていて興味深い内容でした。



「共に生きるということ」のディスカッションで、
宅老所「井戸端げんき」の加藤さんが言われていたことで、
制度をうまく活用しながら、
多様な人が集まれる場をつくっていくという話が目から鱗でした。

ポレポレにかかわっていない時の業務では、
制度に振り回されていて、
その中で人の心はおざなりにされているということを
感じながら悔しい思いをし続けてきたので、
なかなかそういう発想になりえなかったからです。

制度に入ることで抜け落ちてしまうものを大事にしようと
学童の活動に関しては、
制度に入らないことを選んでいるほおずきの会に関心を抱いたのも、
そのことがあったかもしれません。



ポレポレも「多様性」と「境界」というキーワードで考えていくと
見えてくるものがあるかしれませんね。

互いの違いを尊重するという点では、
ひとりひとりの「境界」が明確だとも言えるし、
それが多様性につながっている気がします。

一方で、ポレポレの中で絵を描く、
時間を過ごすということだけでいえば、
障害/健常という「境界」はいったん解体されるともいえます。



ただ、ポレポレで発散して、日常に帰っていくという意味では、
明確に「境界」のある場所でもありますね。

お茶の時間は、ポレポレから日常に戻っていくための、
準備段階としてとらえられています。



まだまだ分析という段階ではありませんが、
考えたらもっといろいろ出てきそうですね。
ポレポレも迂回路研究に取り上げてもらえないかな・・・・・・。

8月22日

8月22日のポレポレの様子をお伝えします。



この日は、普段使うマルチスペースが使用できないため、
1Fのコミュニティスペースでの実施となりました。

近くでショップがあるなど、ざわざわしてはいましたが、
採光性に富み、開放的な環境ではありました。



玄関から来られると、
ガラス越しにポレポレの様子を見ることもできました。



この日は少ないかも・・・・・・と聞いていたのですが、
久しぶりのメンバーも何人かいるなど、
結果的には普段と変わらない人数でした。

さて、この日のテーマは・・・・・・



「いそぐ、いそげ」

ポレポレとは全く逆の意味ですが、
展覧会が近付いてきたこともあり、
こういうテーマになったのでしょうか?

メンバーの作品を見てみましょう。




芳賀くんが帰る前に、裕也くんと話しています。

テーマを反映させようと意図したわけではないのでしょうが、
芳賀くんはこの日も2時に帰っていきました。

テレビ朝日に行った思い出を描こうと、
短い時間の割には納得いく段階まで下絵が描けたようです。



「いそぐ」とは対照的な描き方をする裕也くんですが、
この日は納得いくところまで仕上げることができたようです。





こちらも「いそぐ」とは対照的な描き方の麻央ちゃん。
自分のペースで絵の具を塗りつけていて、
袖のところが絵の具で大変なことになっていました。





「いそぐ」よりかは、「ゆったり」という言葉が似合う千恵子さん。



前に来た時の続きだったのですが、
少し人物の構図も違っていて、予期せぬ疾走感が出ていますね。





ポーズを決める美名子さん。
この日は用があるということで、早めに帰って行きました。



早く帰るということもあり、
絵の具を使わずにパステルだけで描きました。
結果的に、「いそぐ」ことで生まれた絵でもありますね。



前回の続きでこの日完成させた絵を眺めながら、
サイモンさんと話しています。
ポレポレではこうやって話す時間が大切だったりします。



「いそぐ」とは対照的な世界観ですが、灯籠流しのようですね。





萌ちゃんは、この日も「夏の思い出」を描いたそうです。
劇団の公演が近付いていて、そちらも楽しみなようです。





この日も後半に「いそいで」やってきた大河原くん。

高校野球に夢中になっていたそうで、
東海大相模が優勝したことを教えてくれました。
この日始まる24時間テレビのことも気がかりだったようです。



ボーリングの球が勢いよく投げられたようですね。
大河原くんが投げたのかな?




久しぶりのあきらさん。
サイモンさんに手渡したのは、
展覧会の自己紹介で使う自画像です。



野を駆ける馬を描いたようです。力強さがありますね!
これからもポレポレでいろいろな絵を描いてくださいね!





この日も自分のペースで集中して描いていたゆうまくん。



大きな動物を描いてくれました。
自然界の厳しさを教えられる絵ですね。





裕士くんも動物を描いているようですが・・・・・・



どうやら、動物界最速のチーターを描いたようです。
一方で、空を飛んでいるのはジェット機かな?



もう1枚の絵にはでっかいだちょうが登場!

実は、この絵はだちょうを最初に描いていたのですが、
あまりに足が太くて、その足に注目が向いてしまい、
お母さんに「これはだちょうじゃない」と言われていました。

でも、背景にさまざまな乗り物が描かれたことで、
違和感がなくなりました。

裕士くんの中で、さまざまな計算があるんですね。
あっぱれです!





この日、遼くんはいつも以上にテーマを意識して描いていました。



車がたくさん急いで走っています。
鉛筆だけで描いたことで、車のスピードだけでなく、
排気ガスのような要素まで想像を膨らませてくれます。



こちらでは女の子たちが元気よく走っていますね。
足の動きにバネがあります。





卓也くんはいつものように描いていたのですが・・・・・・





いつもに比べ、人物像が伏し目がちでした。
場所が変わったことによる影響なのかな・・・・・・?



動物の絵も、色合いなど少し雰囲気が違いますね。





泉くんはスマートフォンを活用しながら、
緻密に時刻表の絵を描いていました。
特急や急行など、確かにこれも「いそぐ」絵ですね。





こちらも画像を参考にしながら描いていた力くん。



よく見ると、
右上のほうで換気扇が急いでまわっていました。





ポレポレ展に出展することになった太さん。
自画像の絵を集中して描いていました。

ポレポレでは自分の描きたいものを自由に描いており、
ポレポレで過ごす時間の意味を考えさせられる存在です。





さて、この日は小野田さんが久々にやって来て、
展覧会のための激励に来てくれました。
サイモンさんもうれしそうですね。

小野田さんが手にしているのは、
この日届いたポレポレのチラシです。



裕士くんにメッセージを書いてもらって・・・・・・



関心を持たれた方が手にできるようにしました。

この日は普段と場所が違うことのデメリットもありましたが、
結果的に展覧会の宣伝を兼ねた機会になりました。