異次元の常識 | 『昭和23年に生まれて』のブログ

『昭和23年に生まれて』のブログ

堺屋太一の名づけた『団塊の世代』のど真ん中、昭和23年生まれ。
自分の人生を振り返りながら、気の向くままの思い出話。

この数日「猛暑日」。

比較的元気にしていた母親が「腸炎」になった。

もともと、通事が悪いと気にしているのだが。

「老人になるとそうなるらしいから、無理しないで、自然でいいんじゃないか」と言うが、本人は無理してトイレに行く。

医者から、「本人の好きなようにしてあげてください」と言われているから、トイレに連れて行く。

暫くしたら、私を呼んでいる。

行ってみると「便が詰まって出てこない」と言う。

ああ、確かに肛門のところに太いのが詰まっている。

肛門の周りを手で押してあげて、どうにか出た。

ただ、痔が切れて出血している。

本人も痛いと言う。

水で良く洗っておくしかないと言うが、「アロエ、アロエ」とアロエを付けると言い、弟に持ってこさせる。

外から持ってくればいいのに、彼が冷凍庫で凍らせてある「アロエ」を持って行き、お袋に渡す。

なんで「アロエ」を冷凍するのか私には理解できないが、携帯電話機を冷凍庫に入れる人だから彼には常識的なんだろうが。

それを肛門のところにつけて寝た。


翌朝、下痢で起される。水のような下痢だ。

昨晩付けた「冷凍アロエ」と下痢の相乗効果だろう、肛門の周囲がおサルさんの尻同様に真っ赤
になっている。

その後も下痢が止まらないから、ひどくなる一方だ。

何時もかかっている先生に往診を頼もうかと聞くと、前から評判の良い病院にしてくれと言う。

そこに往診を頼む。

老人介護の関係もやっているそうで、親切な診察をしてくれた。

この暑い時期に子供や、老人が良くかかる「腸炎」だそうだ。

下痢の内容が変わったり、ひどい発熱なら別の病気を心配するが、まずは腸炎に間違いないとのこと。

点滴をしてもらい、整腸剤を飲ませ、本人に説明した。

少しは安心したのか、良く寝ていたが、今朝4時半に目を覚まし、起される。

また便が出ていた。

昨日より量が減った様だ。

大きな変化もないから、医者の言う様に「腸炎」なんだろう。

爛れた肛門の周りはさらにひどくなっている。

本人も「痛い痛い」と言う。

我慢するしかないよと言い聞かせて、新しいオムツに変える。

お袋が言う。

「あの先生は大した薬をくれないからダメだ。全然良くなっていない。先生が来た時に睡眠薬を飲んで寝ていたから、大した病気じゃないと思ったに違いない。つまらん医者だ」

おいおい、またかよ。

あんたは、頚椎症の時も同じことを言って、手術を怖がって逃げた。

今度も悪いのは「医者」かよ、

何時睡眠薬をのんだのか?と聞いたら、余りに尻が痛いから弟が飲んでいる睡眠薬をもらった。

少しは痛みがなくなると思ったからだそうだ。

確かに弟はよく眠れないからと睡眠導入剤を貰っている。

しかし、肛門の周りが赤くかぶれたのは、アンタが弟に貰った冷凍アロエを付けたからだ。

生活文化と言うか、この人たちの世界は私には「異次元」としか言いようがない。