この数日「猛暑日」。
比較的元気にしていた母親が「腸炎」になった。
もともと、通事が悪いと気にしているのだが。
「老人になるとそうなるらしいから、無理しないで、自然でいいんじゃないか」と言うが、本人は無理してトイレに行く。
医者から、「本人の好きなようにしてあげてください」と言われているから、トイレに連れて行く。
暫くしたら、私を呼んでいる。
行ってみると「便が詰まって出てこない」と言う。
ああ、確かに肛門のところに太いのが詰まっている。
肛門の周りを手で押してあげて、どうにか出た。
ただ、痔が切れて出血している。
本人も痛いと言う。
水で良く洗っておくしかないと言うが、「アロエ、アロエ」とアロエを付けると言い、弟に持ってこさせる。
外から持ってくればいいのに、彼が冷凍庫で凍らせてある「アロエ」を持って行き、お袋に渡す。
なんで「アロエ」を冷凍するのか私には理解できないが、携帯電話機を冷凍庫に入れる人だから彼には常識的なんだろうが。
それを肛門のところにつけて寝た。
翌朝、下痢で起される。水のような下痢だ。
昨晩付けた「冷凍アロエ」と下痢の相乗効果だろう、肛門の周囲がおサルさんの尻同様に真っ赤
になっている。
その後も下痢が止まらないから、ひどくなる一方だ。
何時もかかっている先生に往診を頼もうかと聞くと、前から評判の良い病院にしてくれと言う。
そこに往診を頼む。
老人介護の関係もやっているそうで、親切な診察をしてくれた。
この暑い時期に子供や、老人が良くかかる「腸炎」だそうだ。
下痢の内容が変わったり、ひどい発熱なら別の病気を心配するが、まずは腸炎に間違いないとのこと。
点滴をしてもらい、整腸剤を飲ませ、本人に説明した。
少しは安心したのか、良く寝ていたが、今朝4時半に目を覚まし、起される。
また便が出ていた。
昨日より量が減った様だ。
大きな変化もないから、医者の言う様に「腸炎」なんだろう。
爛れた肛門の周りはさらにひどくなっている。
本人も「痛い痛い」と言う。
我慢するしかないよと言い聞かせて、新しいオムツに変える。
お袋が言う。
「あの先生は大した薬をくれないからダメだ。全然良くなっていない。先生が来た時に睡眠薬を飲んで寝ていたから、大した病気じゃないと思ったに違いない。つまらん医者だ」
おいおい、またかよ。
あんたは、頚椎症の時も同じことを言って、手術を怖がって逃げた。
今度も悪いのは「医者」かよ、
何時睡眠薬をのんだのか?と聞いたら、余りに尻が痛いから弟が飲んでいる睡眠薬をもらった。
少しは痛みがなくなると思ったからだそうだ。
確かに弟はよく眠れないからと睡眠導入剤を貰っている。
しかし、肛門の周りが赤くかぶれたのは、アンタが弟に貰った冷凍アロエを付けたからだ。
生活文化と言うか、この人たちの世界は私には「異次元」としか言いようがない。