海外勤務の時のことを思い出しながら、「技術革新に隔世の感」を禁じ得ないことがある。
1987年から4年弱、マレイシア勤務でペナンに住居を構えた。
日本の情報は、本社から送られてくる新聞、出張者がお土産で持ち込む週刊誌、ビデオと短波ラジオで聞くNHKの海外向け放送だった。
新聞は会社宛に送られてくるが、毎日手元に来ない。
週2回の郵便物として届くので、週末は自宅で1週間分の新聞を読むのが常態化した。
当然、隅から隅まで目を通した。
出張者が持ってくるビデオは、子供向けの番組だった。
同じビデオを何度も見ていた。
その内に「Yaohan」がペナンに進出。
日本のビデオレンタル店があったので、そこを大いに利用させてもらった。
通信事情も決してよい状態とは言えなかった。
携帯電話も、まだ自動車搭載型の移動電話というタイプで、使っている方も限られていた。
情報の隔絶は無いのだが、時空間が何となく遠いというか、同時性は皆無という世界だった。
唯一ファックスがこの時間の問題を解決する手段だったが、多量の情報のやり取りはコスト的に見合わない時代だった。
それでも、マクドナルド、KFCはあった。
25年前の経験。