辛亥革命(1912年)を成功させたリーダー、孫文が唱えたのが三民主義。
1)民族主義 民族の独立
2)民権主義 民主制の実現
3)民生主義 経済の不平等是正
孫文は「未だ革命ならず」と遺言し、1925年この世を去った。
孫文の遺言を代筆したとされる人物が汪兆銘。
孫文の右腕として活躍した革命同志。
今は、「漢奸」という烙印を押されている。
「漢奸」とは、売国奴のこと。
反共をとなえながら日本との和平を目指し、中華民国政府(重慶)を脱出し、南京政府を設立した。
そのことが満州国の溥儀政権同様に、中国を侵略する日本の傀儡政権という評価。
上坂冬子氏の「汪兆銘の真実」(上下2巻)を読んだ。
清国崩壊後の中国近代化は、激動の歴史そのものだ。
「漢奸」の烙印を押され、墓まで爆破された革命家とその家族のドキュメント。
「中国」という国柄、権力の世界を垣間見た気もする。
A級戦犯の合祀が、日中の問題になるが、日本人には「売国奴」という表現はあっても、死後も国家として「漢奸」の評価を継続することは無い。
この辺の違いは、政治経済の主義や体制、制度の違いと言うよりも、国柄、民族性かもしれない。
埋める事の出来ない大きなギャップか?
しかし、よくよく考えて見るに、日本と中国が親密な関係にあった期間は決して長くない、むしろ恐ろしい程に短いのではないかと思ってしまう。