僕はさじを投げた。代わりにカッターを握った
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手首の次に髪を切る

僕は街を歩いていた。雑踏にまぎれて暗い歌の鼻歌を歌いながら。密着度の高いaudio-technica.製ATH-PRO5型は、周りの退屈な音も有効な音も耳に入るのを塞き止めてしまっている。おまけに志賀直哉の暗夜行路(新潮文庫)を「歩き読み」という、街に蔓延るマナー知らずの一員としてさすらっていたものだから、僕に話しかけるというアクションは不可能なはずだった。だのにあの娼婦・・・


汝は目前に立ちふさがった。

もちろん僕は気づかず、激突した。両手の第二間接と暗夜行路の背表紙がおっぱいに触れた。


「ご、ご、ごめんなさい」僕が言う。汝は言う


「いいえ、こちらこそ」


退かない汝


「7、ななんでしょう」


「カットとか興味ありますか」
(リストカットなら(済)ですけど)


「いいいえとくに」


「では、これに電話番号とメールアドレス書いて下さい」

(汝だれだ)


「あ、はい」


こうして肘まで伸びた髪はきられることになった。


全身ユニクロでもお声が掛かかるらしい。


ちなみに

僕が一番好きなサスペンス映画はセブンだ。





初めまして

衣替えのこの季節、誕生日(※1)を迎えたてホヤホヤ、脈カッティングしたてで血ブシャブシャだったわたくしめが遂にアメブロデビューさせて頂きますよ。っと。

とりあえず本日は、プロローグ程度で。

これは

鬱病でもなければドラック使用者でもなく自傷癖もない、しかれども脈カッティングをした青年のノンフィションであります。信じるか信じないかは、僕の説得力次第。

そしてその青年とはこの僕、

「さじ、なげ男(サジ ナゲオ)」です。

なにとぞなにとぞ。

僕は二十歳を迎えた時に、双肩に圧し掛かる「何か」に隠忍しきれず右手にカッターを握りました。もちろんそれまで手にしていたサジを投げて。

そして左手を斬りつけたのです。血がぴゅーっと噴出しました。生涯初、血の洪水を目前に。あの奇観は正に血の海。オーシャン。およそオーシャンズ5(㎗)ですかね。血の赤さにも嵩にも一驚致しました。

                           

                               続く みたいな

※1誕生日とは―ある男とある女がパーティー中にドロンを決め込んだ後、ある男が自らのジェット機(肉棒)で、ある女の宇宙(ヴァギナ)にシャトルシャトルしたおよそ10ヵ月後のこと。

とまぁこんな感じです。

劈頭からのダイナマイトな発言にはご寛容ください。大凡はノンフィクションなので身震いなり、爆笑なりして楽しんで欲しいです。

そんな野坊図な「さじナゲ男」ですが、あしからず。


P.S.むつかしい単語をバンバン使って知的になろうプロジェクト遂行中なので、ミステーク発見の際は僕に直接密告ください。

ジーザス