空き家交流で活用つなぐ | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

過疎化が進む奈良県南部の上北山村に移住された久米さんと小谷さん。

空き家対策に取り組もうと2022年に「mossumo(モスモ)」を立ち上げました。

完全に空き家化する前に所有者と関係を築き、意志を確認しながら活用を考えていく活動が特徴です。

大切にしているのは、所有者の「家に対する思い」を聞くこと。
「自分がいなくなっても誰かに住んでほしい」「使われなくなるのが一番嫌だ」と関係を築く中でこうした思いを打ち明けてくれるそうです。

お二人はその思いを所有者の家族に伝えます。

空き家対策で多い落とし穴は所有者の意思を家族が知らないこと。
所有者が亡くなったあとに生前大切にしていたから知らない人に譲るのは嫌なはずだと忖度し活用に消極的な例もあります。

お二人は、自分たちも住める状態でなかった空き家を借り、再び命を吹き込んています。

日経新聞に掲載されていた記事の引用ですが、私はこれが空き家対策に最も大切なことだと思います。

とても参考になったと共に勇気が出ました。
チャンスかあったらお二人に会ってみたいです。