空き家の解決法 その4 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

相続した空き家を、現状のまま賃貸若しくは売却しようとしても中々上手くいかないケースは多いものです。

例えば
・老朽度が高く耐震性が無いと思われる
・建物の使い勝手が悪い
・立地条件が悪い
などがあります。

そんな時、どうしたら良いか。。。

まず考えられるのが、「リノベーションして付加価値を付ける」です。

耐震性や断熱性、設備のグレードアップを行います。

使い勝手の悪い建物は内部空間を綺麗にオープンスペースとして、小売店舗やテレワークスペースとして貸す方法があります。


駐車スペースが無かったり、接道が狭く建て替え不可など、立地条件が悪い物件は。


DIY可能物件として賃貸若しくは売却する方法があります。


あまり費用をかけたくない人向けに、構造面や設備のみプロが強化し、内装仕上げは自分で好きなようにカスタマイズ出来るようにします。

自治体と組んで、私たち古民家再生協会の技術者がDIY教室を行い、手掛けた家を賃貸若しくは購入できる仕組みです。

数ヶ月通って手掛けるうちに愛着が湧き、その家に住みたくなるといったケースもあります。


地域によっては補助金を使えたり、「贈与型賃貸」と言って、一定年数賃貸した後、希望すればその建物を貰えるといった仕組みの利用も可能です。

ちょっと難ありと思われる物件も、知恵を出し、工夫することによって流通させる可能性が高くなります。

このような空き家解決法もあります。