童顔だったせいか、二十歳前までは実年齢より下に見られることが多かったようです。それが髪が薄くなったせいなのか、いつの頃からか逆転したのです。それからは実年齢より10歳くらい上に見られるのが常になりました。40歳くらいの頃でしょうか。ある人から「老け顔は得だぞ。ある時点で老化が止まり、それ以降は逆転して実年齢より若く見られるようになる」と言われ、それを励みに生きてきました。でも、老化が止まる「逆転ポイント」は一向に訪れず、相変わらず実年齢との追いかけっこの距離は縮まぬまま「10年先」を行ってます。これじゃ逆転が起きる前に昇天するかも?!
そんな話はさておき、先日7人ほどで浅草木馬亭に講談を見に行く機会がありました。現地集合だったのですが幹事役のMさんがなかなか来ない。開演時間も迫ってるし電話をしてみました。しかし留守電。他のメンバーから電話しても一緒。そしてLINE等のSNSでは皆、繋がってない(おそらくMさんSNSやってない)。結局、皆が知っているMさんの情報って携帯の番号だけってこと。最終的にMさん、開演直前に到着。携帯はマナーモードで鞄の中、気付かなかった模様。
結果的に事なきを得たのですが、考えさせられる点もあります。
やはり固定電話も捨てがたいよなってこと。
そこで「現代固定電話考」で1話書いてみることにしました。
昔、履歴書で連絡先が携帯だけってことで不採用にしていた時がありました。固定電話がないのは胡散臭いという見方があったのです。でも今それをやったら大問題でしょう。
また、携帯が普及した以降でも営業電話は会社の電話からするのがセオリーとされていた人いませんか。理由はいくつかあって
一つは掛ける本人が自分で負担する電話代を節約したい(当時は電話代が高かった)ってのもありますけど、相手の着信画面に出る番号を意識していた節もあります。私の場合、営業電話は掛けるより受ける方が多いですけど携帯発信の営業電話だと「こいつ大丈夫か」って構えたものです。会社の名をかたった詐欺電話じゃないかと。でも、最近は大手の会社でも営業が携帯で掛けてくることも多くなりましたし、私も平気になっています。そもそも私のように現場に入ってたり移動が多い人だとリアルタイムで受電できることが難しく折り返しが普通になってます。固定だと「弊社のどの者からだったでしょうか」などと回答され、イラッとくるのですが携帯なら掛けた本人にダイレクトに繋がりますしね。
ここまで書いてくると「もう今は固定要らないんじゃないの?」って展開になりそうです。でも上記のMさんの事例で考えてみましょう。
最近はどんなに親しくても本人の携帯しか知らないとかSNSで繋がってるから大丈夫でしょって事が多くなりました。携帯やSNSの普及、そして個人情報保護。昭和では考えられないことです。
でもこれらは本人が対応できる状態にあるというのが前提になってます。ちなみにLINEは既読という機能が安否確認になり、東日本大震災以降拡大したと言われてますが、これも本人が対応できるから既読になるだけで、既読付かなかったら不安は益々増大するってことです。固定電話は本人以外の誰かが出てくれる可能性があります。それで状況が把握できる場合もあります。まず掛けることはないにしても連絡先に固定電話入れておくのもありかな?と思います。