もう1年以上経っているので身近な人はほぼ皆知っているのですが、当ブログに書くのは初めてになります。

 

当社、本店が台東区谷中となってますが、そこは実質登記上の所在地に過ぎなくて、実際の活動の現場は何カ所かの倉庫になります。倉庫と言っても5~15坪程度の物ですが、新小岩(葛飾)、十条(北)、蔵前(台東)の3箇所です。そして昨年の5月、さらに一箇所増えました。それが高島平(板橋)。経緯としては以下のようになります。

 

当社元々月に1回フリーマーケットに出店しておりました。場所は松戸の南部市場。ところが2020年からコロナで休止(現在は復活しているようです)。行き場を失った「商品」たちが各倉庫にだぶついておりました。これをなんとかしなければ、ってことと、元々松戸のフリマ出店にもある種の限界というか「飽き」がきてたことも相まって「自前のフリマやろう」って機運が持ち上がっていました。

最初は上記の倉庫のいずれかで、とも考えたのですが、どれもフリマやるには今一って事で新たな場所を探し始めました。当初、一般の不動産情報に出回っている物件で探していたのですがなかなか良いのが出てこない。で、あるとき思いついたのが団地の下駄履き店舗(古い団地によくある一階の商店街)。団地の下駄履き店舗っていうと昭和の薫り漂う寂れたシャッター商店街をイメージしますけど、当社の業態にはむしろそれが打って付け。それから千葉、埼玉のURの物件を中心に見て回りました。何故、千葉、埼玉かというと駐車場の便を考えたからです。当社の業態で考えると駅近である必要はありません。一方で駐車場はマストです。それと賃料のバランスを考えると都内はあり得ない、という思い込みから千葉、埼玉になったのですが・・・元々急ぎではないということもあって50件回って良いのがあったら決めればいいや、程度の感覚で探してました。その過程で「高嶺の花」ってことで敬遠していた都内の物件も「冷やかし」で見てみることに。そしたらなんと足元ともいえる高島平に「これは!」という物件を発見。最初50件は回ると言ってたのが約10件目にして決定。それが昨年の5月。当社の今までの倉庫の中では一番広く約60㎡。全くのスケルトン状態でしたが、そもそも内装などやるつもりは欠片もなく(さすがに電気だけは通しましたが)、コンクリート壁剥き出しの広めの室内があっという間に物で埋まりました。

家主であるURとは「店舗」ということで契約しました。実際フリーマーケットやるのですから店舗で問題ありません。逆に倉庫使用という契約でフリマやる方が問題でしょう。ただ、店舗としての要件の一つに1週間以上連続で休まないことという条項がありました。これも元々の計画が「日曜フリマ」。つまり、週一で開催するので難なくクリア。そうです。毎週日曜(午前中)にフリマをやるのです。

以前の松戸のフリマは月一でしたが、ここでは毎週。フリマと言っても出店者を募っているわけではなく自社単独開催なので、ガレージセールとかリサイクルと表現している場合も多々あります。ちなみに屋号は「ジャンクパイフー」。この由来は別の機会に。入居は昨年の5月でしたが第1回開催は10月頃。そこからは1回も休み無く毎週やっており、あっという間に1年経ちました。特段の宣伝は何もしてませんが地域においては定着しつつあります。毎週必ず開けるというのが一つの信用になり、他に代え難い宣伝になっているのだと思います。

また、なんで週に一回しか開けないのだ?賃料が勿体ないではないかという声も頂きます。勿論一理ありますが、当社なりの戦略もあるのです。それも追々触れていきます。

 

さて1年過ぎて気付いたというか改めて認識したことがいくつかあります。最たるのが「単身高齢者が増えているな」って事です。多分今後の当社の戦略を左右するポイントになるでしょう。後付け感がたっぷりですが、この地に「呼ばれた」と思っています。