このところ、学生時代の友達から定年を迎えましたみたいな挨拶状が何枚か届いています。そういう歳になったんだな、自分がサラリーマンだったらどうなってたんだろう、みたいな感慨にふけったりします。幼馴染みのI君からも久々に連絡がありました。彼は大学卒業後、千葉県の某市役所職員になり今春定年退職を迎えました。彼は数年前に会ったとき、定年になったら行政書士になるなんて言ってました。公務員は一定の条件を満たせば無試験で行政書士になれます。だから今回連絡があったとき「あー、いよいよ開業するのかな」なんて思ったのですが聞いてみたら再任用になったとのこと。つまり、まだ公務員を続けるってことです。行政書士開業だったら彼と何かビジネスの展開を目論むつもりも少しあったのでいささか肩すかしの感もありましたが、考えて見れば今まで商売や営業をやったことないのに開業しても上手くいくとも思えません。だから彼の選択は正しいとも言えます。そのうち飲もうってことで電話を切りました。
一方、このブログに登場する常連、兄弟分のYT。彼はコンビニFCの経営者です。いわゆる「コンビニの親父」です。彼がコンビニ経営を始めるきっかけを作ったのは私ですが、その私の方は既にコンビニ経営から足を洗って早8年、彼は今も現役で続けており、今年20年目です。さて、彼の店が家主都合によりこの秋閉店になります。彼は普段「コンビニ経営なんて先が無いからな、なんか良い商売無い?」ってのが口癖です。いつも言ってるので私も本気にしてませんでした。でも今回は、自分では行動しないYTもいよいよ「外的要因」により進路変更を余儀なくされることになったわけです。私としてはこれは一つのチャンス、やっと「ゆで蛙」から脱却できるよ、って言いました。彼もその気になり、次の展開をいろいろ模索したかに見えました。でも結局、本部と相談して別の店を手当てしてもらう方向で、っていう落ちになりそうです。これも再任用みたいなもんか?彼としてはやはり冒険より安全を選択したようです。でも、上記のI君とは同じ「再任用」でも訳が違う。I君の場合は確かに「安全」を選択したことになります。でもYTの場合は「安全」を選択したように見えてもはっきり言えば未知数です。私から言わせると「ゆで蛙」からの脱却のチャンスを逃してしまったように思えます。