先日はfacebookで誕生お祝いメッセージ多数頂きありがとうございました。例年、誕生日迎えると「誕生日雑感」なるタイトルで投稿するのが慣例になってますが、別に雑感もないので(爆)前回の投稿の第2弾行きます。
前回は受験で上京したとき怪しげなアンケートに引っ掛かった話を書きましたけど、その後も「引っ掛かる」人生が続きます。昨今話題の旧統一教会、今考えるとそれだったのではないかというのもいくつかありました。進学で上京して初めて住んだのが京王線の下高井戸。そこには有人の「開かずの踏切」があり、電車の通過待ちで足止めを食らうことがよくありました。その付近にいつもちょっとニヤニヤしたお兄さんがうろついていて通行人に声を掛けていました。「気味悪い奴だな」と思いながら、いつもそこを通っていたのですが、ある日とうとう私も声を掛けられました。無視して通り過ぎようとしても付いてくる。家まで来られても困るので、取りあえず相手をしてやりました。会話の内容は覚えてませんが、フレンドリーではありました。結局そのお兄さんの正体はわからずじまいでしたが、その後も踏切で何回か会い「よっ!」て感じの挨拶程度はしてたと思います。今考えると宗教系の勧誘だったのでしょう。とすれば「あれ」かも、ってことです。
時は下り就職してからの話。ある夏の日曜日、その日は家にいました。そこにピンポンと来客が。開けてみると若い男女二人組、何かアンケートで近所を回っているという。不用心な私、不覚にもその二人を家に上げてしまいました。アンケート内容は思い出せませんが、最初は差し障りのない話だったと思います。でも途中から仕事や人生で悩みはありませんか、的な話になります。今の私なら「そんなもの全然ありません」と一蹴するでしょう。でも当時は「免疫」がありませんから、いちいち正直に答えてしまいます。悩みの無い奴なんてほぼいないわけですから向こうにしてみれば「してやったり」でしょう。「ここで人生変えてみませんか」と持ちかけてきます。そこで出してきたのが「印鑑」。数字は覚えてませんが、とにかく法外な金額でした。だから当然「これは高いですね。無理です」と言ったら、こう返してきました。「安くて簡単に手に入るものと、この印鑑どちらが意味があるでしょうか」
今の私なら「そりゃ安い方が良いわ」とこれまた一蹴してるでしょうが当時の私、そんな返しも出来ず相手に「誘導」されていきます。結局、買えないものは買えないってことで事なきを得ましたが、もう少し「リーズナブル」であれば買わされていたかもしれません。あとで考えるとこの件も「あれ」ですね。多分。
あとで振り返ると、この「勧誘」している人たちって、ものすごく真面目な人たちだと思います。私も社会人のスタートは営業の仕事でした。飛び込みセールスやテレアポなんかもしてました。そこにはマニュアルがあって「応酬話法」なるものが書かれていました。つまり相手がこう言ったらこう返す、みたいな。そして時には職場で同僚と「ロールプレイング」と言って客とセールスに分かれてトークの練習をしたりしてました。今、会社にセールスの電話とかよくあります。普通ならけんもほろろに対応するかもしれませんけど、私は昔の自分を相手にしているようで一応それなりの対応はしてます。で、その口調なんかで「あっ、こいつは新入社員だな」とか大体わかりますし、トークの内容というか、いわゆる「返し」は自分の時のマニュアルとさほど変わってないな、と妙な感慨にふけったりもします。そして「若さ」ゆえ、それを一生懸命やっている。今思えば「何やってたんだ俺」みたいな行動も当時はそれが正しいと疑う余地もありませんでした。
「ついていったらこうなった」の本題から少しそれてしまいましたが還暦迎えての「誕生日雑感」でした。次は「ついていったらこうなった」第3弾やります。