タイトルの「ついていったらこうなった」は実際に刊行されている本です。街中の怪しげなキャッチセールスに実際についていったらどうなるかを取材した潜入ルポです。相当取材費掛かってます(笑)
他にもネット上に溢れる情報商材を実際に買ってみたらどうなるかとか、怪しげなメールに実際にレスしたらどうなるかとか、マルチ潜入、宗教潜入など、色んなレポートが結構出てますよね。皆さん、そこそこ取材費掛かってますし、時には命がけ?な場面もありますね。考えて見れば私自身もこの分野で著作物1本書けるんじゃないかというくらい色々やらかしてるというか、やられてます(泣)
最初の「洗礼」は受験で上京したときです。昭和56年2月の池袋駅、丸ノ内線に乗るところを有楽町線の改札に入ってしまうような田舎の高校生の私。駅の構内をウロウロしていた私に人当たりの良さそうなお兄さんが声を掛けてきました。「今アンケートに答えていただくと、この素晴らしいクーポンを差し上げてるんですよ」と色んな観光地やホテルの割引券が付いた冊子を見せてきました。これから大学行って遊びまくる?ことを夢見てた私には魅力的なクーポン。ホイホイと乗ってしまいました。実際アンケートの内容って今となってはあまり覚えてないのですが、最初の質問だけ覚えています。「今、いくらお持ちですか?」という質問。馬鹿な田舎の高校生、わざわざ財布を出し、中身を確認して正直に回答。そしてアンケートが終わり最後にクーポンを渡されるとき、そのお兄さんは「ありがとう、ではクーポン差し上げます。サービスで3冊上げるね。勿論、無料なんだけど手数料だけ負担してもらってるんですよ。1冊につき3000円」・・・・それなら要らない!というセリフは当時の私にはありませんでした。「そういうものなのか」と9000円払ってしまいます。要するに最初に聞かれた持ち金の金額、帰りの交通費程度残して巻き上げられた次第。そんなことにも気付かず「大学入ったらこれであちこち行くぞ」と意気揚々の私。その後そのクーポン一回も使用されることはありませんでした。
この「洗礼」を皮切りに、その後も声が掛かればホイホイついていく人生が続きます。「免疫」もそこそこ付いているはずなんですが、一方では全然変わってねーな、という側面も。相変わらず「取材費」払ってます。こんな調子で還暦を迎えてしまいました。