前回、H田さんの認知症の話を書きました
私は医師でも専門家でもないので医学的なことは書けませんが、いくつか感じたことはあります
認知症は現時点では治療法は確立されておらず進行を止めるのが精一杯らしい。それは確かにそうなんだろうけど、その進行を止めるのは医師や薬もそうだけど本人の気力というか行動が一番のカギなんじゃないかとH田さんを見ていて思ったことです。
不謹慎な言い方になるかもしれませんがH田さんはなるべくしてそうなったとも思うからです。
本人に今までの生活や考え方を変えようとする意思や行動が全くなかったのです。「受け入れる」といえば聞こえはいいのかもしれませんが、それはやることをやって最後に行き着く境地であってH田さんは出来るはずのことがいくらでもあったのに何もやらなかった。それも「本人の選択」と言われればそうなのかもしれませんが、私としてはもう少し「悪あがき」してほしかった、そしてまた一緒に現場に行きたかったというのが本音です。