前回、廃業市場サイト現在リニューアル中って書きました。その中で「廃業支援日誌」というバーがあります。もちろん、このアメブロの廃業支援日誌のことなんですが、初期の2010年2/17~10/20の記事はアメブロから廃業市場サイト内に引っ越して格納してあります。2013年ころアメブロはやめてサイト内ブログに集約しようという試みがあったのです。で、アメブロ内にあった記事を初期から順に引っ越しを始めました。そして新たな記事はアメブロではなく、サイト内ブログに執筆する、という段取りだったのですが、私自身アメブロに書きなれていたせいで、どうも違和感がある。落ち着かない。で、筆が止まっちゃいました。(今も、しょっちゅう止まってますが)で、結局書いたのは2話程度。その後アメブロに戻りました。その中途半端な2話は削除することにしましたが、一つは削除するにはもったいないので、こちらに転記することにしました。「火中の栗」というタイトルです。2013年の記述なので「あまちゃん」の劇中歌が引用されたりしてます。たった2年前のことだけど、半分の人はわかんないネタかも~。


                   火中の栗

普通、事業継承というとM&A以前に親族又は役員、従業員の誰かを後継候補に考えます。結局M&A市場に出てくるということは前記の人達に候補が見つからなかったということでもあります。理由は大きく2つあります。

一つ目は候補者としての適格者がいなかったという場合。もう一つは適格者はいても辞退された、という場合。つまり「わけあり物件」ということ。前者と後者をミックスして「普通の物件」なら誰がやっても大丈夫だったが「わけあり」なので適格者がいない、というパターンもあります。

いずれにせよ売りに出たということは理由があるわけです。かと言って、必ずしも否定的に捉えることもありません。肝心なのは、立ち向かう「腹」です。あけてみたら意外と大したことがなかったってことも結構あります。

例えば、売り上げも利益も芳しくなく経営者自身は給料も出ない、なんて事態になるかもしれません。これは元々いた従業員では耐えられない話です。つまり、ずっと安定の上に生きてきた人にリスクを取れ、というのは難しいのです。だから、長年仕えてきた優秀な番頭であっても、経営者が出来るかどうかは別の話。

でも元々「野武士」的に生きてきた人にとっては、どうってことのない話でもあり、受けて立つのはわけないともいえます。どんな「火」が待っているかわかりませんが「栗」があるなら拾いに行ける器量のある人がM&Aに向いています。  ♪来てよ、その火を飛び越えて~   ・・・・ちょっと違うか(爆)