昨日はサイトのM&Aをやっている会社の社長と会いました。サイトのM&Aは、結局のところ、そのサイトを運営している事業そのものをM&Aすることだと認識した次第。考えてみると、そのサイトのコンテンツや顧客がついてくることに価値があるわけで、単にシステムだけが欲しいなら、自社で新規に作ったほうが良いわけです。売れるサイトの条件はいろいろありますが、ドメインで言うなら、co.jpよりcomやnetのような汎用ドメイン。これも考えてみれば当たり前の話でco.jpは他社が使うわけに行きませんものね。もちろん、法人ごと買収すれば別ですが。だから、co.jpドメインの場合はドメイン変更するしかないのですが、当然それまでの検索対策等は無になり、0からの再スタートになります。もっともco.jpが使われるサイトはいわゆるコーポレートサイトが多く、会社紹介がメインになってますから、他社は使いようがないんですけどね。


編集後記

サイト売買で思い出しましたが、以前ある会社が法人ごと売りに出たとき、事業内容や債務超過の問題で値が付きませんでした。で、そこの社長は「サイト作るだけでも100万かけてるんだ。その部分だけでも、乗せてくれないかな?」と言いました。確かにサイトを見ると、プロの業者を使って金をかけた形跡はあります。ただ、コンテンツ(中身)がほとんどないのです。これじゃ、値は付きません。会社や事業を売る時って、売り手側は「今までいくら注ぎ込んだ(投資した)」という「原価」の話をします。一方、買い手側は原価なんて関係ありません。「今の価値」が大事なのです。