蕎麦屋で飲むってのは一つの憧れでもあったのですが、今までどういうわけかなかなか実現の機会がありませんでした。昨日ようやくそのチャンスが来ました。故郷の大先輩のお供で御徒町へ出掛け、用事が終わった後「どこかで一杯やるか」という流れになりました。最初は居酒屋を目指したのですが、途中で先輩が「蕎麦屋にしよう」と。ついて行ったのが、湯島と御徒町の中間付近のお店。「とりあえず、ビール」とはなりません。最初から日本酒です。ビール党の身としては、やや面食らいましたが、郷に入らば郷に従え、です。いたわさ、鴨、アナゴのゆず味噌。日本酒がすすみます。なかでも玉子焼きが逸品でした。どこのお店でも出るような上品なだし巻ではなく、砂糖としょうゆの効いた、懐かしい玉子焼きでした。奥の席では、池波正太郎を彷彿させる老紳士が独り、蕎麦を手繰っておりました。それこそ場所柄、本物も生前来たことがあるんだろうな、って感じの佇まいの店です。閉店は18:30。つまり、明るい内から飲ってたってことです。結局、蕎麦屋飲みは蕎麦を食わずお開きとなり、2軒目に流れました。