昨日、兄弟分と飲んでたときの会話。「このあいだバイトにやられちゃったよ。」・・・別に犯罪や不正行為というわけではないのですが、無断欠勤。いわゆる「ばっくれ」です。しかも、給料日後で振込みがされたのを確認したかのようなタイミングで。大体、無断欠勤に対しては使用側も賃金支払いを保留するなり、支払い時に説教の一つでもする、という流れがあります。しかし、彼のところは自動振込み処理。後の祭りです。給与計算締め日以降1回も出勤してませんから、相手にとっては取りっぱくれなし。高校生ながら、老獪です。いや逆に高校生だから、世間を舐めてるのかもしれません。彼は「何とか処罰できないものか」と悔しがっていますが、こういう輩に対する罰則はありません。労働法規も基本的に労働者側に有利にできており、ある意味労働者のやりたい放題、一方経営側は少しでも落ち度があればすぐに突っ込まれるという面があります。現行の労働法規は資本家や大企業が力で労働者を支配し、搾取しまくっていた時代に生まれたものです。つまり、労働者は弱者だという前提に立ち、労働者を保護するのが立法精神だったわけです。しかし今や、労働者は弱者とはいえません。労働者以上に弱者なのは中小零細企業の経営者ともいえます。労働法規は確かに労働者には手厚い。ただ、それ故に会社が無くなってしまったら、元も子もなくなるんだけどな。