昨日、近所のセブンイレブンが閉店した記事を書きました。「勇気ある撤退」とか、もてはやしましたが、裏返せば「撤退できたから撤退した」とも言えるのです。チェーンによって呼称が変わりますが、この店は、いわゆる「Aタイプ」の店で、店舗はオーナーの所有です。つまり引退後は「大家」さんにもなれるわけで、何も自分が無理して店なんかやらなくても、人に貸しちゃえ、と出来るのです。ところが、今全国のコンビニの一定割合は、本部が店舗を用意し、オーナーに転貸するタイプなんです。オーナーにとって最初の投資はかなり低いため、いわゆる脱サラとかが参入してきます。店舗は本部所有なので、自分が辞めたら即そこには居られなくなります。辞める前に次の居場所を見つけなければなりません。ところが、大半のオーナーは見つけられません。悲しいけど、フランチャイズのコンビニを何年やったところで、そう大したスキル、キャリアを身につけられるわけではないのです。潰しが利きません。せいぜい、やってる間に資金をせっせと貯めておくしかないのですが、貯めるどころか今までの蓄えさえ取り崩す人も続出、本部からの借り入れも減らない、という世界です。辞めることもままならず、続けるしかない、というオーナーが結構居るようです。