以前、倒産社長シリーズをやった時に第3弾以降の候補になったF氏から久々にメールが来ました。何回も失敗を繰り返してきた社長で、今度は飲食業で再起を考えているようです。確かに、食べ物にいろいろ思い入れがあり、知識もある。作るのも好きなようで、方向としては悪くないと思います。ただ一方で「この人、また失敗するな」と感じました。そう感じた理由を下記に述べたいと思います。

1、飲食の中で特に「もつ焼き」に興味があり、もつ焼きでの開業を考えているようです。私も、もつ焼きには賛成です。ただF氏、なんと「デリバリー(配達)」という業態を考えているようなんです。一見ユニークですが、私は厳しいと見ました。なぜ、デリバリーにするのか、という理由が「店舗での勝負が厳しいから」という点です。つまり店舗はリスクが高いが、デリバリーなら低い、ということらしいですが、この時点で「負けてる」と思いました。イニシャルコスト(初期投資)はデリバリーが多少低く抑えられるかも知れませんけど、後々のランニングコストや手間ひまを考えると非常に?です。大体ピザや鮨じゃないんだから、デリバリー向き商品とは思えないのです。それより、店頭で煙パタパタ出した方が良いと思いますが。場末の安普請の小さい店で良いから、店舗で勝負しようよ、と思います。そのクラスの店舗ならデリバリー専門店舗とさほど投資額変わりませんよ。逆に店舗で成功したらデリバリー進出してみる、ってのはアリかも知れません。

2、こちらの理由の方が大きいのですが、実はF氏、もつ焼き屋の構想は10年近く抱いているのです。まじめにこつこつ貯金でもしていれば、とっくに開業できていると思います。それが未だに実現できていない、ってのは「自分で金を作る力がない」ってことです。たぶん、最初からスポンサーか何か、人の金をあてにしている節があるようです。こういう人は自分で開業すべきではない。雇われ店長がベストだと思います。


これらの点で、やる前に失敗が見えちゃったんですが、考えてみれば開業自体が今のままでは土台無理なので、失敗の心配はいらないってことに落ち着きました。