やたらテンぱってる社長ってのもいます。忙しがりやというか。「俺がいないと(やらないと)駄目なんだ」「人には任せられない」的な思考回路が出来ちゃってる。あるいは、暇になるのが怖いのか。このタイプを「頑張り社長」としておきましょう。とにかく滅茶苦茶忙しいでしょうね。でも業績は・・・・?「忙しくて儲からない」スパイラルに入ってないでしょうね。入ってたらやばいですよ。ってのは、倒産社長には、この頑張り社長タイプが遊びと浪費で潰した社長より多いんです。朝から夜まで頑張ってるのに、ですよ。むしろ遊びと浪費で潰す社長の方が、原因が自覚できるので、話が早いのですが、頑張り社長は「肝心の何か」が見えてません。いや、見ようとしない、という方が正しいのかもしれません。「肝心の何か」ってのは要するに「するべき仕事」と置き換えてもいいんですが、社長の仕事って言うまでもなく「経営」ですね。でも、倒産させてしまう頑張り社長が普段忙しそうにやってることって「仕事」じゃなくて「作業」が多いんです。つまりマネジメントではなくスタッフワークに手をとられている。これじゃ経営に手が回らんでしょ、ってことですね。

それと「作業」に手をとられてるわけじゃないけど、スケジュール埋めるのに血道上げてる社長、手帳に空白があると不安なんでしょうか。これも、ちょっとやばい気が。

いずれにしても「忙しい」社長。ある傾向があります。アポ入れてみると、わかります。「ちょっと話があるんで会いたいのだけど」・・・これに対して「来月の10日過ぎたら空くから」なんて返ってきたらどうします?話は別の奴のところに行っちゃいますよね。


編集後記

このあいだテレビで、沖縄県の離島のサトウキビ農家のレポートしてました。年収1000万以上の世帯が多いとのこと。ってことはサトウキビって儲かる作物なの?って話になりますが、実は製糖会社の買い上げ価格は400万円台くらい、あとは政府の補助金だって。なんだこりゃ、と思った次第です。戦前からの国策の流れという事情を加味しても、やっぱおかしい。