ブログやったり、曲がりなりにも自社サイトを運営しているってことで、私にITやパソコンのことを教わりたい、なんて言ってくる人がいます。この場を借りて改めて申し上げますが「勘違いにも程がある。他をあたってくれ」ってことです。勿論多少なりともITやパソコンがわかる人なら、私のサイトなんかを見れば「素人が苦労してるな」って、すぐわかりますが。でも、人間って往々にしてこういう間違いを犯しやすいものです。つまり「聞く相手を間違えている」「組む相手を間違えている」「頼る先を間違えている」ってことです。

以前ある社長と飲み屋に入り、そこでちょっと契約書類を作る必要もあったので(飲み屋で判子事は感心しませんが)、店に朱肉を借りようとしました。相手の社長は、近くにいた店員に「朱肉ないか」って聞きました。その店員は、ちょっとそこらを捜して「無いですね」と回答してきました。次に私が別の店員に聞いたら、朱肉を持ってきてくれました。社長は「これは、どういうことなのか」って聞いてきたので私は「社長、聞く相手を間違えてますよ。社長が聞いたのはまだ日が浅いバイト君ですよ」と答えました。勿論、日の浅いバイト君に聞いてもいいんです。彼がわからないことを、ちゃんと上司に聞く子だったらね。道を聞くときなんかも、どう見ても地元ではなく観光で来ているような人に尋ねている人がいますね。まあ、朱肉借りたり道聞いたりする分には大したことの無い話ですが、ビジネスとかに絡むとちょっと深刻です。例えば、金借りる時の図式で次のようなのが結構多いです。金持ってる人の所には行かず、下手すりゃ自分より困ってるんじゃないかって人の所へ行く輩が。仕事で組む場合なんかもそうです。俗にいう掛け算の組み合わせってありますよね。仮に3の力を持つ者同士が組むと3+3で6ではなく、3×3で9の力になるという例えですが、組む相手を間違えると掛け算どころか足し算にもなりません。それこそ、そんな組み合わせで徒党を組んでも、力のある一人にも勝てやしません。人は何故、相手を間違えるでしょうか。多分無意識に自分が傷つかない道を選んでいるのでは無いでしょうか。言い換えると、能力のある人より気安い人の方を選ぶんです。本当に選ぶべき相手って多分手ごわい存在なんですよ。結局、そういう相手と伍するには、やはり自分のレベルも上げておくこと、そして孤独に耐える力を持つしかないのかな。