社員、従業員から独立したい、なんて切り出されたら、どうしますか?経営者としては複雑ですよね。下手すりゃ、ライバルになって自分のところの売上げの一部が持っていかれる場合もあるんですよ。独立の形態にもよりますが、自社の代理店やフランチャイズになるって形で無い限り、「頑張れよ、応援するぞ」よりは「この恩知らずが」と思う経営者の方が多いでしょう。でも、次のように考えることもできます。独立されちゃうってことは、それだけ独立しやすい業種・事業モデルだってことです。そして、ずっと社員・従業員でいることにメリットを感じない。つまり、会社に居続けなければならない理由がないってことです。独立されるのがいやだったら、居続けることにメリットがある会社にするしかありません。

一方、逆手にとった発想も有りです。最初から独立を前提もしくはオプションとして組み込んだ採用をすればいいんです。どの道独立されるのであれば、ある日突然宣言されて慌てるより、折込済みにしておいた方がいい。それに、中小零細企業での究極の出世が独立であることは否めません。


編集後記

この前知人にもらった桃屋のラー油があっという間に無くなりました。最後の一滴まで無駄にすまい、と思った私は、なんとビンに御飯を突っ込んだのです。人前ではできないけど、美味しいですよ。実は他界した父も私らが子供の頃、桃屋の「ごはんですよ」(江戸紫だったかもしれない)が無くなると、ビンに御飯を突っ込んでました。あの頃は「なんて貧乏臭いことするんだろう、恥ずかしい」と思ってたんですが、今自分が同じことしているわけです。