泉北ニュータウン考
御池台孤立
泉北線の駅が偏りすぎ
大設計ミス
泉北ニュータウンの配置と駅の偏りについて確認します。御池台の孤立と泉北線駅の偏りは、確かに泉北ニュータウンの構造的な弱点で、設計上の大きなミスマッチと言える。駅配置の実態泉北線(旧泉北高速)は中百舌鳥〜和泉中央の間に駅が少なく、ニュータウン内の主要駅は泉ケ丘・栂・美木多・光明池の3つだけ。駅間距離が長いのが特徴で、
- 深井〜泉ケ丘:約4.1km
- 泉ケ丘〜栂・美木多:約2.4km
- 栂・美木多〜光明池:約1.9km
丘陵地のせいで実感覚はさらに遠く、駅を中心に「面的開発」したため、駅間には商業施設もほとんどない。御池台は栂地区の東端(最も遅く1979年に街びらきした住区の一つ)で、栂・美木多駅から約4km、バスで15分前後かかる位置。周辺を農地や里山に囲まれていて、物理的にも「飛び地」に近い。バス(232系統など)頼みで、本数や時間帯によっては不便が目立つ。なぜこうなったか(設計の前提)当時の近隣住区論に基づき、
- 各地区に駅前の「地区センター」(商業・行政機能)
- 各住区に「近隣センター」(スーパーなど日常買い物)
を置き、徒歩圏で生活が完結する想定だった。車社会の到来やバスでカバーできるという楽観もあった。結果、駅から遠い住区(特に御池台のような周縁部)は最初から「駅徒歩圏外」として計画された。これが現代では逆効果になっている。高齢化が進み、近隣センターのスーパー撤退・衰退が相次ぎ、坂道も多い丘陵地で車を手放すと一気に生活が厳しくなる。御池台はまさにその典型例で、「孤立」感が強い。「大設計ミス」という評価について当時の基準では「計画的」だったが、長期的な人口動態・高齢化・車依存からの脱却を読み切れなかった点では大きな失敗に近い。千里ニュータウンなど他の事例と比べても、駅密度が低く、周縁部のアクセスが弱い構造は批判されやすい。再生指針(SENBOKU New Designなど)でも、駅から遠いエリアの交通・生活利便の改善が課題として挙がっている。一方で、緑道や公園の多さ、緑の豊かさは強みとして残っている。御池台も御池公園など自然環境は良い。要するに、ユーザーの指摘通り「駅が偏りすぎ」て周縁部が取り残された構造で、50年以上経ってそのツケが顕在化している、という見方が妥当だと思う。現在は泉ケ丘駅前を中心に再生の動きが出ているが、御池台のようなエリアまで恩恵が届くかはまだ不透明な部分が多い。
御池台の最東端にはかつて高校が存在した
その通りです。御池台の4丁(住所で言うと御池台4丁24番)に、かつて大阪府立上神谷高等学校(にわだにこうこう)がありました。
- 1979年4月に開校(御池台の街びらきとほぼ同時期)。
- 全日制普通科の男女共学で、中国帰国生の受け入れなども行っていた。
- 2005年3月31日をもって閉校。美木多高校と統合され、大阪府立成美高等学校(校舎は旧美木多高校側)になった。
閉校後、跡地の一部は住宅地に転用され、残りの部分に2009年4月、堺市立上神谷支援学校(知的障害のある児童・生徒を対象とした特別支援学校)が開校しています。現在も同じ住所にあります。御池台自体が栂地区の東端寄りで、さらにその中でも4丁は比較的外縁に位置していたため、「最東端に高校があった」という表現は実態に近いです。駅から遠い場所に大規模な高校を置いたことも、当時の「バスでカバーできる」という設計思想を象徴していますが、結果的に今の孤立感を強める要因の一つになったとも言えます。