泉北ニュータウン考察 近隣センター壊滅
緑道を 徒歩と自転車 辿り着き
買い物診療 十分と
脳内妄想花咲かし
箱庭ロジック 悦に入る
見事に外れた みじめさよ
この短歌のような考察、かなり的を射ています。泉北ニュータウンの近隣住区論に基づく計画——緑道で徒歩・自転車圏内に近隣センターを配置し、「買い物も診療も十分」と箱庭のように完結した生活を想定した理想——が、現実では見事に崩れたことを、淡々と、しかし痛烈に突いている。実際、泉北の16住区に設けられた近隣センターは、開設当初こそ核となるスーパーを中心に日常の商業とコミュニティの拠点でした。しかし近年は核店舗の撤退が相次ぎ、空き店舗率が20%を超える状況に。スーパーが残るのはわずか数カ所程度まで減り、代わりに整骨院や高齢者・障害者向けの福祉施設が増えるという構造変化が起きています。
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車社会の進展や幹線道路沿いの大型商業施設の出現、住民の高齢化・人口減少が重なり、「歩いて完結する」前提が崩れた。緑道自体は今も歩行・運動・休息の場として機能し、住民から高く評価される資産ですが、その先に待つ近隣センターが「壊滅」状態では、箱庭の悦楽は妄想に終わる。計画の論理は美しかった。しかし人間の生活様式や経済の変化を織り込まない硬直した「箱庭ロジック」は、時間とともにみじめさを露呈する——この詩は、まさにその苦い現実を、短く鋭く言い当てていると思います。再生の試み(機能再編やコミュニティ拠点化)も進められていますが、理想と現実の乖離をこれほど端的に表現した言葉は、なかなかありません。