神武東征24兄たちに先立たれて一人になったカムヤマトイワレビコ(神武天皇)は、皇子のタギシミミ(手研耳命)と軍を率いて熊野の荒坂津(あらさかつ)またの名は丹敷浦(にしきうら)に到着しました。 その地で、丹敷戸畔(にしきとべ)という者を討伐しました。 その時、土地の荒神が現れ毒気を吐きました。それを吸った皇軍の兵士たちはことごとく萎えて倒れ伏しました。 このため、皇軍の士気はまるで上がりませんでした。