NHKはなぜ、西山太吉氏を特出しするのでしょうか? | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

 

有村治子(参議院議員・全国比例)

 

@Arimura_haruko

 

今年鬼籍に入られた方々の中から、NHKはなぜ、西山太吉氏を特出しするのでしょうか?1970年代初頭、毎日新聞の記者であった西山氏は、当時、機密情報を入手する意図を持って、既婚の女性公務員に近づき、執拗に言い寄り、枕を共にする情事を働き、男女の情を当てにして職業倫理から逸脱した取材(情報入手)を行っていました。 それゆえ西山氏当人のみならず、毎日新聞社も、当時世間から強く非難され不買運動等の対象となり、社史に残る不祥事となったことを、このXを書いたNHK担当者はご存知無いのでしょうか?  このような基本情報すら承知せずにこのXを発信しているとすれば、【NHKは公共放送を担う報道機関として、あまりにも常識知らずでナイーブすぎる】との批判を受けるのではないでしょうか? それとも、西山事件の職業倫理に背くスキャンダルを百も承知の上で、情報を取るためなら手段を選ばず、既婚者である取材対象者と男女の関係となり、人の道に外れた西山氏の極めて汚い取材方法について、敢えてその本質に触れない選択をしているのであれば、【NHK担当者は視聴者に対して、極めて不誠実】との、そしりを受けるのではないでしょうか? 私は以前、国会図書館で、【西山記者から言い寄られ、業務上知り得た外交情報を彼に渡してしまった外務省職員】の複数の手記・当時の各社新聞報道を読んだことがあります。 彼女はこの事件によって情報を漏洩した犯罪者となり、世間に晒され、外務省を追われ、ご主人に離縁され、屈辱や非難、後悔、孤独に耐え忍ぶ人生を強いられています。しかし彼女を翻弄し男女の情に訴えたはずの西山氏は、機密情報を入手後、利用価値が無くなった彼女を「見捨て」ています。 報道人としての職業倫理のかけらもなく、このような社会問題を引き起こした西山氏がたとえ「正論」を掲げたところで、所詮、氏が手を染めたスキャンダルの釈明・正当化・偽善にしか見えないのは、私だけでしょうか? NHKは我が国における公共放送機関です。今年亡くなった数多の方々から敢えて西山氏を特出しし、美談にするかのようなこのXは、果たして、受信料を負担する視聴者や、公共放送を支える国民世論の信頼・公序良俗に即した共感を得ているのでしょうか? 皆さまはどう思われますか?