【随時更新】イスラエル軍がシファ病院突入“救急外来に侵入” | 親父と息子の口喧嘩

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ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

 

 

この記事は、現在リアルタイムで更新中です。

 イスラエル・パレスチナ

スラエル軍は15日、ガザ地区最大のシファ病院に突入しました。病院には2000人以上の患者や住民がとどまっていますが、イスラエル側はイスラム組織ハマスが病院の地下などに拠点を設けていると主張していて、ハマスへの圧力をいっそう強化しています。

※11月15日(日本時間)のイスラエルやパレスチナに関する動きを随時更新でお伝えします。

バイデン大統領とネタニヤフ首相が電話会談

アメリカ・ホワイトハウスは14日、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と、ガザ地区の最新の状況をめぐって電話会談したと発表しました。ハマスに拘束されている人質の解放に向けた進行中の取り組みについて話し合ったとしています。

ハマス声明「病院攻撃 バイデン大統領に責任ある」

イスラム組織ハマスは日本時間の15日午前10時10分ごろ、SNSに声明を発表しました。

声明では、シファ病院が攻撃されていることについてイスラエルとアメリカのバイデン大統領に完全に責任があると指摘しています。そして「ホワイトハウスとアメリカ国防総省が、ハマスがシファ病院を軍事利用しているというイスラエル側の誤った主張を受け入れ、市民への殺りくを認めた」などと主張しています。

“イスラエル軍がシファ病院突入” 米複数メディア
シファ病院 見取り図

アメリカのCNNは、日本時間の15日午前10時すぎ、病院内にいる地元メディアの記者の話として、病院の敷地内にイスラエル軍の戦車が侵入してきたと報じました。この記者は「兵士が病院の建物の中にいるかどうかは分からない。戦車の砲塔を病院に向けているのが見える」とした上で「銃撃戦が行われ一部の建物の窓が割れている」と話したということです。

イスラエルは以前からハマスがシファ病院の地下などに重要な拠点を設けていると主張しています。

またイギリスの公共放送BBCは現場にいる地元メディアの記者の話として「病院の敷地内で戦車6両と100人以上の兵士からなる部隊を見た。彼らは救急外来がある建物に侵入し、兵士の何人かは覆面でアラビア語で『動くな、動くな』と叫んでいた」と話したということです。

ガザ地区に燃料搬入認める見通し 米複数メディア

ガザ地区では軍事衝突が始まって以降、イスラム組織ハマスに燃料が渡ると軍事目的で利用されるおそれがあるとしてイスラエルが搬入に反対し、燃料が不足して深刻な人道危機に陥っています。

国際社会からの批判が高まる中、アメリカなどの複数のメディアは14日、イスラエルがガザ地区への燃料の搬入を初めて認める見通しだと報じました。

このうちアメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」はイスラエル国防省関係者の話として、燃料は人道支援活動に使われると伝えています。

一方でロイター通信は、関係者の話として、運び込まれる燃料はガザ地区内の病院には使用されない見通しだと伝えていて、燃料の搬入が認められることで人道危機が少しでも改善するか注目されます。

イスラエル軍 シファ病院の特定の場所に精密な攻撃と発表

シファ病院はガザ地区最大の病院で、イスラエルは以前からハマスが病院の地下などに重要な拠点を設けていると主張していました。

一方、ハマスはこうした主張を否定していて、ホワイトハウス側の発表について「イスラエルが病院を標的とする残忍な殺りくを行うことで、医療態勢を崩壊させ、パレスチナ人を追い出すのを承認するものだ」と非難しています。

イスラエル軍はこれまでもシファ病院の周辺で激しい攻撃を行っていて、ガザ地区の保健当局によりますと患者や避難している人たちは退避もできない状態で、電気のほか、水や食料もなくなるなど、事態は悪化の一途をたどっているということです。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、シファ病院の医師の話として、「戦車やブルドーザーが病院の敷地を通っていくのを見た。銃撃はまだ激しく、あちこちで爆発音がしている」と伝えています。

米ホワイトハウス高官”ハマスなどシファ病院を軍事目的利用”

ガザ地区の保健当局によりますとイスラエル軍の攻撃や燃料不足によって、多くの病院で医療活動ができない状況に追い込まれていて、このうち、地区最大の病院、シファ病院では新生児を含む34人が死亡しています。

アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は14日、記者団に対しさまざまな情報分析を行った結果だとしたうえで、「ハマスなどはシファ病院をはじめとするいくつかの病院を利用し、地下にトンネルを掘るなどして人質を収容しているほか、この病院から指揮・命令も行っている。病院に武器も保管しており、これは戦争犯罪だ」と述べて批判しました。

イスラエルは以前からハマスがシファ病院の地下などに拠点を設けていると主張していて、アメリカも同様の見方を示した形です。

一方で、カービー調整官は「病院への空爆は支持しない。病院と患者は保護されなければならない」と述べ、イスラエルに対し民間人の犠牲を最小限に抑えるよう改めて求めました。

また、ガザ地区に支援物資を運び込んだトラックの台数は、これまでにあわせておよそ1100台になるとしたうえで、「まだ十分ではない」と述べ、引き続きアメリカとして、人道状況の改善のため、イスラエルや周辺国に対し、働きかけを強めていく姿勢を示しました。

“病院の軍事目的利用”ハマス「強く非難し否定する」

アメリカ・ホワイトハウスの高官が、イスラム組織ハマスがガザ地区最大の病院を軍事目的に利用していると批判したことを受けて、ハマスは「強く非難し、否定する」などとする声明を発表しました。

声明では「こうした発言は、イスラエルが病院を標的とする残忍な殺りくを行うことで、医療態勢を崩壊させ、パレスチナ人を追い出すのを承認するものだ」としています。その上で国連に対し、ガザ地区の病院を調査する委員会を設けるよう求めています。

イエメンの反政府勢「イスラエル船舶への攻撃もためらわない」

イスラム組織ハマスと連帯する、イエメンの反政府勢力フーシ派は14日、イスラエルに対して、新たに弾道ミサイルを発射し、これに対しイスラエル軍は迎撃に成功したと発表しました。

フーシ派の報道官はビデオ声明で「イスラエル南部のエイラートに向けて、複数の弾道ミサイルを発射した。その24時間前には、無人機での攻撃も行った」として、イスラエルに対して新たに弾道ミサイルや無人機での攻撃を行ったと発表しました。

これに対して、イスラエル軍は「イスラエルに向けて発射されたミサイルは防空システムによって迎撃することに成功した」として、攻撃による被害はなかったと発表しました。

一方で、フーシ派の報道官は「紅海を航行中のイスラエルの船舶に対しても相応に対応する。イスラエル船舶への攻撃もためらわない」として、今後は、紅海を航行しているイスラエルの船舶も攻撃対象にすると明らかにしました。

フーシ派はイスラエル南部に対して、弾道ミサイルや無人機による攻撃を繰り返していますがこれまでのところイスラエルの防空システムに迎撃されていて、今のところ直接的な被害は確認されていません。

ワシントンでイスラエル支持の大規模集会 人質の早期解放訴える

集会は、ユダヤ系の団体の呼びかけで14日、ワシントン中心部にある広大な緑地帯「ナショナル・モール」で行われ、メディアによりますと、全米各地から数万人が集まったということです。

このなかで、ガザ地区との境界近くで開かれていた音楽イベントの会場からハマスによって息子が連れ去られ人質になっているという女性がステージに立ち「この38日間、まともに寝ることもできず、心は傷ついている。しかし、本当に苦しんでいるのは人質だ」と述べ、人質の早期解放を訴えました。

また集会には、議会上院の民主党トップ、シューマー院内総務や共和党のジョンソン下院議長も参加し、超党派でイスラエルを支持する姿勢をアピールしていました。

参加した女性はNHKの取材に対して「イスラエルへの連帯を示すために来た。アメリカ人も含め無実の人たちが犠牲になっているのを見るのはつらい。みんなが平和で幸せに暮らせるようになってほしい」と話していました。

また、ニューヨークから来た男性は「子どもや赤ちゃん、高齢者だけでもすぐに解放すべきだ。ただ、人道目的であれば別だが、ハマスを再武装させるためだけの停戦であってはならない」と話していました。

米バイデン大統領 人質の解放「実現すると信じている」

アメリカのバイデン大統領は14日、記者団からイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放について問われたのに対し「解放は実現すると信じている。ただ、詳細については話せない」と述べました。

また「関係する人々と毎日協議している」と述べて解放に向けた交渉をめぐり連日対応にあたっていると強調しました。

そして人質の家族に向けては「助けに行くのでくじけずにいてほしい」と呼びかけました。

CNNは14日、アメリカ政府高官の話として、イスラエルとハマスが、数日間の戦闘の休止と引き換えに人質を解放する方向で交渉を進展させていると伝えました。

ただこの高官は、双方は合意に近づいてはいるものの、まだ交渉が決裂する可能性もあるとの見方を示したとしています。

WHO 14日から降り続いた雨で“感染症拡大を懸念”

ガザ地区で14日早朝から降り続いた雨について、WHO=世界保健機関のハリス報道官は、スイスのジュネーブで行われた記者会見で「インフラが破壊され、清潔な水も不足しているなか、雨が降り浸水が起きることで、人々はさらに厳しい状態に追い込まれるだろう」と述べました。

具体的には下水などのインフラが機能しないなかで急な雨によって水があふれると、汚水が避難施設などに広がり、感染症が拡大することが懸念されるとしています。

WHOによりますと現地では、下痢の症状を訴えている人が5歳未満の子どもを中心に増えていて、その数は、すでに例年より16倍ほど多い3万3500人にのぼっているということです。

国連“約20万人が南部退避と推定 食料確保が難しくなるおそれ”

イスラエル軍がガザ地区北部の住民に南部に退避するよう通告する中、13日、OCHA=国連人道問題調整事務所は今月5日以降、南部へ向かったと推定されるのは、およそ20万人にのぼると発表しました。

OCHAは、南部が過密状態になり、避難場所の利用や食料の確保が難しくなる懸念が高まっていると指摘しています。

一方、OCHAは、ガザ地区北部に今も数十万人の住民が残っていて、生きるための最低限の水や食料を確保するのが難しく、脱水症状や、伝染病が広がるおそれがあると強調しています。

シファ病院の医師“市民が病院内に穴を掘り遺体埋葬”

ガザ地区最大の病院、シファ病院の状況について現場の医師がロイター通信との電話インタビューに応じ、医療態勢や衛生環境をめぐる厳しい現状を訴えました。

外科を担当するこの医師は「イスラエル軍の爆撃によって施設が破壊され酸素を供給することができなくなった。酸素の供給が無ければ、患者に全身麻酔をかけることはできない。私たちはそのような状態で、病院のあらゆる問題に対処しようとしている」と述べ、激しい攻撃で治療に必要な医療機器が使えなくなっていると強調しました。

そのうえで「病院には120人以上の遺体がある。強烈な悪臭が漂っていて、そこから感染症や病気が伝染していくことは確実だ」と危機感をあらわにしました。

ロイター通信が配信した現場の映像には、遺体にかぶせた毛布にボランティアの人が「身元不明」と書く様子や、地面に掘った穴に遺体を並べてブルドーザーで土をかけて埋葬する様子が写っています。

医師は「市民が病院内に穴を掘り、遺体を埋葬しようと試みている。状況はひどく、120人もの遺体を埋葬するには多くの設備が必要だ」と述べ、病院の敷地内で埋葬が始まっていることを明らかにしました。

ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区で抗議デモ

イスラエル軍の地上侵攻によってガザ地区で民間人の犠牲者が増え続けるなか、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区では各地で住民による抗議デモが行われました。

このうちベツレヘムでは、大人や子ども200人ほどがパレスチナの旗などを持って集まりました。

デモの参加者は「ガザでは多くの命が失われ、アメリカもイスラエルに協力している」などと訴えて抗議し、即時の停戦を求めていました。

また、ヨルダン川西岸での住民とイスラエルの治安部隊やユダヤ人入植者との衝突も続いていてパレスチナの保健当局によりますとガザ地区で大規模な軍事衝突が始まった先月7日以降、180人以上のパレスチナ人が死亡したということです。

デモに参加した60代の男性は「イスラエル軍はハマスが病院に隠れていると言うがそれはうそだ。病院には医薬品もなく、多くの医師が殺された」と話していました。

別の女性は「イスラエルのガザ地区への攻撃は、ガザ地区からパレスチナ人を追い出すためではないか。私たちは国際社会と国連に対し侵攻を止めるための迅速な介入を求める」と話していました。

イスラエル軍“ハマス拠点の難民キャンプを作戦上の統制下に”

イスラエル軍はガザ地区北部で空爆や地上侵攻を続け、14日にはハマスが拠点を置いているとするシャーティ難民キャンプを作戦上の統制下においたと発表しました。

また、これまでにハマスが築いた地下トンネルの入り口、160か所以上を発見し、2800の拠点を破壊したとした上でハマス側の軍事力を取り除いてきた結果、ガザ地区北部からイスラエルに向けて発射されるロケット弾の数がおよそ80%減少したとしています。

イスラエル軍は14日も「一部の地域で1日4時間人道目的で軍事活動を休止する」と発表しガザ地区の市民に対して、北部から南部に退避するよう通告していますが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはイスラエル軍が南部のハンユニスでも空爆を行い数十人の死傷者が出ているなどと伝えています。