台湾

台湾国防部は、中国海軍の空母「山東」が8日、台湾海峡を通過し、9日も引き続き北に向けて航行していると発表しました。

発表によりますと、中国海軍の空母「山東」などの艦艇は8日午後から台湾海峡の「中間線」より中国側を北上しました。

日本時間の9日午前9時ごろの時点で「山東」などは、台湾北部沖の海域を経て引き続き北に向けて航行しているのが確認され「台湾軍が適切な兵力を派遣して監視している」としています。

台湾国防部によりますと「山東」などは先月26日、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通過して太平洋に入りました。

その後、28日から今月5日までの間、空母では戦闘機やヘリコプターの発着が合わせておよそ570回行われ、6日にバシー海峡から南シナ海に向かったと、防衛省が発表していました。

「山東」は2019年12月に就役した中国初の国産空母で、ことし4月に初めて太平洋で訓練を行ったのに続き、9月にも太平洋を航行していて、台湾国防部は、中国海軍が台湾周辺の作戦環境の習熟や外洋での作戦能力の強化を図っているとみて警戒しています。