中国漁船(奥)と衝突し損傷した台湾の巡視艇(海巡署艦隊分署提供)
(新北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は29日、第十二(新竹)海巡隊の巡視艇が北部・新竹沖で越境操業していた中国船籍の漁船と衝突し、損傷したと発表した。けが人はいなかった。また漁船を拿捕(だほ)したとし、中国人乗組員に対しては取り調べ後に処罰した上で損害賠償を請求する方針だとした。 海巡署艦隊分署によると、新竹海巡隊は同日午前8時過ぎに新竹の北西約11カイリ(約20キロ)の海上で越境操業している中国漁船を発見。臨検に向かったところ、漁船は逃走を図ろうとしたという。 約30分の追跡後、巡視艇1隻が蛇行した漁船と衝突し、左舷の手すりが変形した他、操縦室の窓ガラスにひびが入ったり、照明灯が脱落したりした。その後両岸(台湾と中国)間の交流について定めた「両岸人民関係条例」違反で漁船を押収し、乗組員17人の身柄を拘束したとしている。 (黄旭昇/編集:齊藤啓介)