台風
大型で強い台風2号は沖縄の南を北上し、先島諸島では大しけとなっています。台風は1日から2日にかけて強い勢力で沖縄地方にかなり接近する見込みです。
台風の影響が長く続く見込みで、暴風や高波、それに大雨に警戒が必要です。
気象庁によりますと、大型で強い台風2号は正午には沖縄の南の海上をゆっくりした速さで北へ進んでいます。
中心の気圧は965ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速は35メートル、
最大瞬間風速は50メートルで、
中心の165キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
沖縄の先島諸島は台風の強風域に入り、
▽午前11時半すぎに新石垣空港で25.7メートル、
▽午前10時20分ごろに波照間島で24メートルの最大瞬間風速を観測しました。
また先島諸島の海上は大しけとなっています。
今後の見通しです。
台風は1日にかけて北上し、その後、進路を東へ変えると予想され、
▽1日、先島諸島に最も接近し、
▽その後、2日にかけて沖縄本島地方にかなり接近する見込みです。
台風が近づく沖縄地方では2日にかけて、鹿児島県の奄美地方では2日は暴風となる見込みです。
31日は
▽先島諸島で最大風速が23メートル、最大瞬間風速は35メートル、
1日は
▽先島諸島と沖縄本島地方で最大風速が30メートル、最大瞬間風速は40メートルから45メートルと予想されています。
海上は波が高い状態が続き、先島諸島と沖縄本島地方では31日は大しけとなり、1日には9メートルの猛烈なしけとなる見込みです。
1日は鹿児島県奄美地方でも猛烈なしけになると予想されています。
さらに沖縄地方では雨も強まり激しい雨が降る見込みで、台風の進路によっては2日にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。
台風の影響が長引くと見込まれ、気象庁は暴風や高波、それに大雨に警戒するよう呼びかけています。
日本付近にある梅雨前線に向かって台風から湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本でも週末にかけて断続的に雨が強まり、大雨となる可能性もあります。
最新の情報を確認するとともに、ハザードマップなどで自宅や勤め先の周りの災害のリスクを確認するなど、備えを進めるようにしてください。
台風2号が接近している奄美大島の港では、31日朝から漁業者たちが船をロープでつなぎ止めて流されないようにするなど対策を急いでいます。
台風2号が接近している奄美大島の名瀬港では10隻以上の漁船が停泊しています。
31日朝は午前7時ごろから漁船どうしがぶつかったり、流されていったりしないようにするためにロープで固定する作業が行われていました。
地元の漁協などによりますと奄美大島では波が高い状態が続いていることから、1週間以上漁に出られていない船もあるということです。
作業をしていた漁業者の暁隼人さんは、「漁師として初めて奄美で台風を経験します。風に飛ばされるのが怖いので小さいものはみんな漁船の室内に入れるようにしました」と話していました。