G7サミット
G7広島サミットの閉幕にあたり、議長を務めた岸田総理大臣は、広島市の平和公園で記者会見を行い、ウクライナのゼレンスキー大統領の対面での参加を得て、連帯を示せたことは意義深いなどと成果を強調しました。
ゼレンスキー大統領は、平和公園を訪れ、原爆資料館を視察するとともに、原爆慰霊碑に献花を行いました。
※21日の動きを詳しくお伝えします。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305211040_0521104059_01_04.jpg)
午後11時15分、G7広島サミットに関連する一連の日程を終えた岸田総理大臣は、政府専用機で羽田空港に到着しました。
午後10時17分、G7広島サミットに関連する一連の日程を終えた岸田総理大臣は、政府専用機で広島空港を出発し、羽田空港に向かいました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間の21日夜、SNSを更新し「世界中の誰もが、他国を尊重しなければならない。国境を認めなければならない。正義を守らなければならない。生命を大切にしなければならない。平和をみずからの責務としなければならない」などと投稿しました。
そのうえで、広島の街なかにあったウクライナの国旗について触れ「ウクライナの国旗があるということは、自由や生命、それに私たちウクライナ国民への信頼がある証拠だ。岸田総理大臣と日本国民の皆さん、支援をありがとう」と記し、日本への感謝の意を表しています。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305212215_0521221756_01_05.jpg)
ウクライナのゼレンスキー大統領を乗せた航空機は、午後9時36分ごろ、広島空港を離陸し、日本を離れました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305212216_0521221756_01_06.jpg)
アメリカのバイデン大統領を乗せたヘリコプターは、午後8時50分ごろ、山口県のアメリカ軍岩国基地に着陸しました。
そして、大統領を乗せた専用機「エアフォース・ワン」が午後9時9分ごろ、岩国基地を離陸し、日本を離れました。
ウクライナのゼレンスキー大統領を乗せた車は午後8時58分ごろ、広島空港に到着しました。
このあと航空機で日本を離れます。
ウクライナのゼレンスキー大統領は午後8時20分ごろ、SNSを更新し、広島市の平和公園で、岸田総理大臣と原爆慰霊碑に献花した際の動画とともに「放射能による惨事で世界を脅す権利は誰にもない」と投稿しました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305212211_0521221756_01_07.jpg)
アメリカのバイデン大統領を乗せた車は、午後8時11分ごろ、宿泊先の広島市内のホテルを出発しました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305212010_0521201700_01_05.jpg)
G7広島サミットに参加したウクライナのゼレンスキー大統領は今夜、広島市内で会見し「ウクライナのバフムトで起きている破壊とかつての広島の写真が似ている」と述べロシアを改めて非難した上で、東部の激戦地バフムトも含めて将来的にウクライナの復興を成し遂げる決意を示しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日午後、広島市の平和公園を訪れたあと、岸田総理大臣との会談に臨んだのに続いて今夜7時半前から会見を行いました。
このなかでゼレンスキー大統領は「侵略者たちは、人々を支配下におくだけでなく、ウクライナ人を存在させないようにしている」と述べ軍事侵攻を続けているロシアを改めて非難しました。
そして「ウクライナのバフムトで起きている破壊とかつての広島の写真の風景が似ている。バフムトはすべての建物や道路が壊された状態だ。広島を見て、生きている街だと感じた。バフムトも将来、必ず再建できると思う」と述べ東部の激戦地バフムトも含めて将来的にウクライナの復興を成し遂げる決意を示しました。
またゼレンスキー大統領は「日本の街なかにウクライナの国旗が見えるが、これはウクライナの国民に対する信頼や支持の表れだ」と述べ謝意を示しました。
そのうえで「ウクライナが提案する和平に向けた10項目は将来の侵略国を止める手段となる」と述べロシア軍の撤退や領土の保全などを盛り込んだウクライナ側の和平提案が有効だと訴えました。
カナダのトルドー首相を乗せた専用機は午後7時半ごろ広島空港を離陸しました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305211951_0521195208_01_05.jpg)
アメリカのバイデン大統領はG7広島サミットの閉幕後、記者会見し、広島市の原爆資料館を訪れたことについて「核戦争の悲惨な現実と平和を築くための努力を決してやめないという私たちの共通の責任を強く認識させるものだった。G7のリーダーたちとともに、核兵器の脅威のない世界を目指して努力を続けるという決意を改めて確認した」と述べました。
また、「ゼレンスキー大統領との会談でアメリカは同盟国やパートナーとともにウクライナのパイロットに対してF16戦闘機を含む第4世代戦闘機の訓練を始めると伝えた。ウクライナ空軍の強化はウクライナの自衛能力に対する長期的な関与の1つだ」と述べました。
G7としての中国への対応については「私たちは中国との関係を断ち切ろうとは考えていない。私たちはリスクの回避と多様化を目指している。つまりサプライチェーンの多様化を目指し、必要な製品を1つの国に頼ることはしない。そうして、経済的威圧行為にともに対抗していく」と述べました。
午後7時11分、広島市の広島国際会議場で行われていた岸田総理大臣とウクライナのゼレンスキー大統領による首脳会談が終わりました。
会談で岸田総理大臣は、日本として今後もロシアに対する制裁やウクライナへの支援を継続する方針を改めて直接伝え、一刻も早い軍事侵攻の停止とウクライナの復興に向けた連帯を確認したものとみられます。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305211849_0521185059_01_05.jpg)
ウクライナのゼレンスキー大統領は岸田総理大臣との首脳会談の冒頭「本日はまたお目にかかれて、誠にうれしく思っています。こちら広島に招待いただき大変感謝しています。実はいままでG7のサミットで6回、オンラインでスピーチをさせていただいたことがありますが、今回初めて招待によって対面で参加することができてうれしく思っています。今回のサミットでこれだけウクライナに対する注目をいただいたこと、ウクライナの主権、領土の一体性、ウクライナの人たちに対する支持を表明していただき、一生忘れることはありません」と述べました。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305211826_0521183855_01_05.jpg)
午後6時24分、広島市の広島国際会議場で、岸田総理大臣とウクライナのゼレンスキー大統領による首脳会談が始まりました。
両首脳が会談するのは、岸田総理大臣がウクライナを訪問した、ことし3月以来です。
![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/K10014073701_2305211812_0521181433_01_05.jpg)
午後6時8分、広島市の平和公園で、岸田総理大臣とウクライナのゼレンスキー大統領が写真撮影を行いました。