アジア開発銀行 年次総会 “気候変動対策 新たな枠組み必要” | 親父と息子の口喧嘩

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ADB=アジア開発銀行の年次総会の開催を祝う式典が韓国で開かれ、浅川雅嗣総裁は、アジアが経済発展を続けるには気候変動対策に取り組むことが不可欠だとして、必要な資金を供給するための新たな枠組みが必要だと訴えました。

アジア開発銀行の年次総会は、2日から4日間の日程で韓国のインチョン(仁川)で開かれていて、日本から鈴木財務大臣と日銀の植田総裁が出席しています。

3日は総会の開催を祝う式典が行われ、はじめに韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が「パンデミックのあと世界経済が大きな困難に直面する中、気候変動問題やデジタル格差などは、解決しなければならない新たな課題だ。韓国は、インド太平洋地域の経済開発協力に、積極的に貢献していく」と述べました。

続いてアジア開発銀行の浅川総裁がスピーチし「実効性のある気候変動対策をとらないかぎり、もはや発展はないことを認めなければならない。伝統的な融資の手法では十分に対応できず、新たな金融の仕組みが必要だ」と述べました。

今回の総会でアジア開発銀行は気候変動対策として、新興国や途上国を対象に、最大で150億ドル、日本円で2兆円規模の融資を行う新たな枠組みを設ける計画を明らかにしています。

日本もこの枠組みに参加する方針で鈴木財務大臣は4日、現地でスピーチし、気候変動対策への具体的な支援など日本の取り組みについて説明することにしています。