バイデン大統領

アメリカのバイデン大統領はホワイトハウスの記者会が主催する夕食会に出席し、ロシアでスパイ活動を行っていたとして当局に逮捕、起訴されたアメリカの有力紙の記者の解放に向けて、全力を挙げる考えを示しました。

アメリカのバイデン大統領は29日、ホワイトハウスを取材するメディアでつくる記者会が主催する夕食会に出席しました。

この中でバイデン大統領は「自由な報道は自由な社会の柱をなす」と述べて、報道の自由の重要性を強調しました。

その上で、ロシア国内でスパイ活動を行っていたとして3月当局に逮捕され、その後、起訴されたアメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者、エバン・ゲルシュコビッチ氏について「エバンは暗闇に光をあてるためロシアに取材に行った。この会場にいる誰もがあなたとともにある。われわれは解放を確実にするために毎日、取り組んでいる。ジャーナリズムは犯罪ではない」と述べて解放に向けて全力を挙げる考えを示しました。

また、バイデン大統領は、来年の大統領選挙での再選を目指して立候補を表明したものの、高齢を不安視する見方が出ていることについて「あなたが私を『老いている』と言うならば、私は『熟している』と言う。あなたが私を『古めかしい』というならば、私は『分別がある』と言うだろう」と述べて、笑いを誘っていました。