緊張が続くウクライナ情勢をめぐり、アメリカのホワイトハウスの報道官は「ロシアによるウクライナへの攻撃は、いつ起きてもおかしくない」と危機感を示しました。
一方、アメリカとロシアの外相会談が今月21日にスイスで行われることになり、事態は重要な局面を迎えています。

ウクライナ国境周辺では、隣国のロシアがおよそ10万人とされる軍の部隊を展開し、緊張が続いています。

ホワイトハウスのサキ報道官は18日、記者会見で「事態は今、極めて危険な状況だ。ロシアによるウクライナへの攻撃はいつ起きてもおかしくない」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで、ロシア政府が先月末から今月初めにかけて、ウクライナに駐在する外交官の家族の退避に向けて準備を進めていたという情報があると明らかにしました。

一方、アメリカとロシアの両政府によりますと、ブリンケン国務長官とラブロフ外相は18日、電話で会談しました。

この中で、ブリンケン長官は外交的な解決の重要性を強調したのに対し、ラブロフ外相はNATO=北大西洋条約機構をこれ以上、拡大させないことを求めたロシア側の提案に対し、速やかに書面で回答するよう求めるとともに「ロシアが侵攻する」といった臆測を繰り返すことはやめるよう呼びかけたということです。

両外相は、今月21日にスイスのジュネーブで会談することで一致しました。

ブリンケン長官は、ラブロフ外相とのスイスでの会談に先立ち、ウクライナとドイツを訪問し、19日にウクライナのゼレンスキー大統領、クレバ外相と会談したあと、20日にはドイツのベアボック外相と会談する予定で、ウクライナ情勢は重要な局面を迎えています。

ロシアとベラルーシ 合同軍事演習実施へ

ロシアとベラルーシの国防省は18日、来月10日からベラルーシ国内で合同軍事演習を実施することを明らかにしました。

ロシアやベラルーシの国営通信社によりますと、演習はウクライナとの国境付近などで来月20日まで行われるということで、ロシアのフォミン国防次官は「外部からの侵略を撃退し、国家の利益を守るのが目的だ」としています。

また合同演習の第1段階として、短期間で部隊を配置する訓練も行われるということで、来月9日までにロシアの戦闘機スホイ35や地対空ミサイルシステムS400などが移送されるとしています。

ウクライナの国境周辺で、隣国のロシアがおよそ10万人とされる軍の部隊を展開し、緊張が続く中、ロシアとベラルーシは、軍事面での結束を示して欧米に圧力をかけるねらいもあるとみられます。