衆議院選挙を受けて各党幹部の発言です。

自民 甘利幹事長「コロナ禍で不満がたまっていた」

自民党の甘利幹事長は、NHKの開票速報番組で、出口調査の結果などを踏まえた獲得議席の見通しについて問われたのに対し「議席数をかなり減らしているが、コロナ禍でいろいろと不安や不満がたまっていて、それが具体的に選挙という形で受け止められたと思う。理解いただき切れなかったところがある」と述べました。

自民 梶山幹事長代行「一騎打ちは厳しいところ多い」

自民党の梶山幹事長代行は、BS朝日の開票速報番組で「特に与野党一騎打ちの選挙区は厳しいところが多く、岸田総理大臣が言うとおり『自民・公明両党で過半数』ということで、その上で1つでも積み上げられればと思う。全体の議席は減るが、それだけ一騎打ちの選挙区が厳しく、コロナ禍のさまざまな対応への批判もあり説明し切れたかどうかという選挙だったと思う」と述べました。

自民 福田総務会長「しっかり推移を見守る」

自民党の福田総務会長は、東京エフエムの開票速報番組で「まだ開票は始まったばかりなので、しっかりと推移を見守らなければ何とも言えず、予測してもしかたない段階だ。野党の共闘は選挙戦術としては有効だったのだろう。予測はだいぶ幅があるので、しっかりと推移を見守りたい」と述べました。

立民 福山幹事長「候補者一本化の動きは一定の支持」

立憲民主党の福山幹事長は、午後9時すぎにNHKの番組に出演し「野党間で協力した選挙区の候補者一本化の動きは、国民に一定の支持をいただけたと思う。まだ最終的な選挙結果が出ていないから軽々には言えないが、接戦で勝ちきって1議席でも増やしたい。東京8区など一本化の成果は着実に出ている」と述べました。

立民 長妻選対委員長代行 「批判票の受け皿作れた」

立憲民主党の長妻選挙対策委員長代行は、午後8時すぎにNHKの番組に出演し「今回の選挙は、全国で接戦区がかなり多い。東京8区でもわが党の候補に当選確実が出たように自民党は強くなく、一騎打ちの構造であれば成果が出ると期待している。他の野党との選挙協力は、政権批判票の受け皿、土台を作れたと思う」と述べました。

公明 石井幹事長「野党 一本化の影響も」

公明党の石井幹事長は、TBSラジオの開票速報番組で「公明党は、比較的順調に当選確実が出ていると思うが、与党全体では、厳しい情勢も伝えられているので、今後の結果を見守っていきたい。今回は、野党が候補者を一本化した影響も、やはりあらわれているのではないか」と述べました。

共産 志位委員長「候補者一本化は効果」

共産党の志位委員長は、午後9時すぎ党本部で記者会見し「今回の選挙は、野党共闘による政権交代を掲げて戦った。候補者を一本化したことは、明らかに自民党を追い詰める上で効果をあげている。政権交代には至らなかったが、今回の1回だけでなく、次の参議院選挙や衆議院選挙でもチャレンジしたい」と述べました。

維新 松井代表「わが党の主張 広がった」

日本維新の会の松井代表は、午後8時半ごろNHKの取材に対し「分配のためには改革が必要だというわが党の主張が広がり、議席を増やすことができそうだと受け止めているが、総じて与党の勝利だ。自民党は前回の選挙で勝ちすぎた分、今回は議席を減らしたのだろう。政府に対しては、今後も是々非々で臨む」と述べました。

国民 玉木代表「大変意義ある勝利」

国民民主党の玉木代表は、午後8時半ごろ、東京都内で記者団に対し「小選挙区に擁立した前議員、全員の当選確実が報じられ、ほっとしているし、本当にうれしく思う。大変意義がある勝利だと思っている。10代、20代の若い方に『頑張ってほしい』という声を直接かけてもらい、手応えを感じていた。さらに私たちの考え方や政策をしっかりと広げていきたい」と述べました。

れ新 山本代表 「結果待ちたい」

れいわ新選組の山本代表は、午後8時すぎに東京都内で記者団に対し「今回の選挙では、おそらく1万人を超えるボランティアの方々が12日間支えてくれた。また日本や世界にいる有権者から寄付を頂き、その額は2億円にのぼった。感謝を伝えたい。このあと、どのような選挙結果になるか待ちたい」と述べました。

N党 立花党首「目標は比例代表の得票率2%」

「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花党首は、東京都内で午後8時すぎに記者会見し「獲得が予想される議席がゼロと報道されているが、特段驚くものではない。議席が取れなかったから代表が責任をとるというものではない。厳しいことはわかっており、1議席でも取ったら大金星だ。目標としては比例代表の得票率2%だ」と述べました。