大阪 泉佐野市の住宅で大麻草を販売目的で栽培したなどとして20代の夫婦が逮捕・起訴されたことが捜査関係者への取材でわかりました。
関係先からは乾燥大麻にした場合、末端の密売価格で1億円以上の大麻草が押収され、警察は販売経路などについて捜査しています。
逮捕・起訴されたのは、大阪 泉佐野市の松下裕被告(28)と松下愛梨果被告(27)の夫婦です。
起訴状などによりますと、2人は販売目的でことし5月から8月にかけて泉佐野市内の住宅で照明器具で光を当てて水や肥料を与えるなどして大麻草210株を栽培したほか、乾燥大麻およそ365グラムを隠し持ったとして大麻取締法違反の罪に問われています。
「泉佐野市内で大麻草が栽培されているのではないか」という情報が警察に寄せられ捜査を進めたということで、2人は25日、起訴されました。
捜査関係者によりますと、住宅のほか泉佐野市内のアパートや山中など2人の関係先からは合わせておよそ2500株の大麻草が押収されたということです。
乾燥大麻にした場合、末端の密売価格でおよそ1億8000万円に当たり警察は販売経路などについて捜査しています。
大阪府内では大麻を所持したなどとして検挙された人はこの5年で大幅に増え、なかでも未成年を含む若い世代での乱用が深刻な状況となっています。
大阪府警察本部によりますと、去年、大麻取締法違反で検挙された人は455人で、5年前の平成28年と比べると3倍近くに急増しています。
また、去年検挙された人のうち20代以下は351人と全体の8割近くを占めていて、未成年を含む若い世代での大麻の乱用が深刻な状況となっています。
警察は大麻の使用が若い世代の健康に悪影響を及ぼす危険性があるほか暴力団などの資金源となるおそれがあるとして引き続き取締りを徹底していくとしています。