大型で非常に強い台風16号は、1日明け方以降、あまり勢力を落とさずに伊豆諸島にかなり近づく見込みです。
伊豆諸島ではしだいに風や雨が強まり、明け方以降は猛烈な風が吹いて大荒れの天気となるほか、日中は関東や静岡県、東北南部などでも暴風や大雨のおそれがあります。
夜は安全な場所で過ごし最新の情報に注意してください。
気象庁によりますと、大型で非常に強い台風16号は1日午前0時には日本の南の海上を1時間に25キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径280キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風の強風域には、伊豆諸島のほか本州の太平洋側の一部も入り始めています。
30日の夜遅くには、
▽小笠原諸島の父島で25.6メートル、
▽伊豆諸島の八丈島で21.4メートル、
▽静岡県の東伊豆町稲取で18.9メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風は今後も北東へ進み、1日の明け方から昼すぎにかけて、あまり勢力を落とさずに伊豆諸島にかなり近づく見込みです。
伊豆諸島ではこのあとさらに風が強まり、1日明け方以降は猛烈な風が吹く見込みです。
1日の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルと予想されています。
電柱や建物の一部が飛ばされるような被害が出るおそれもあり、外出は控えるなど暴風に厳重な警戒が必要です。
1日は関東や静岡県、東北南部などでも、沿岸部を中心に非常に強い風が吹くおそれがあり警戒が必要です。
1日の最大風速は
▽関東で28メートル、
▽静岡県で25メートル、
▽東北南部で20メートルで、最大瞬間風速は30メートルから40メートルと予想されています。
関東の沿岸部などでは交通機関への影響が広がるおそれがあり、最新の情報に注意してください。
波も高く、1日は
▽伊豆諸島で11メートル、
▽関東で9メートルの猛烈なしけとなるほか、
▽小笠原諸島で8メートル、
▽東海で7メートル、
▽東北、近畿、四国で6メートルの大しけが予想されていて、特に伊豆諸島では高波に厳重な警戒が必要です。
また、関東や東海など台風の中心から離れた地域でも波が高くなると予想され、波の様子を見るために海岸に近づいたりするのは非常に危険です。
大雨にも警戒が必要です。
1日は伊豆諸島では非常に激しい雨が降り、東日本と北日本の太平洋側でも激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。
1日の夜遅くまでの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽伊豆諸島で300ミリ、
▽関東で150ミリ、
▽東北南部で60ミリと予想されています。
伊豆諸島を中心に土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水にも警戒してください。
今回の台風は中心から離れていても大雨や暴風の被害が出るおそれがあります。
屋内の窓から離れた場所など安全な場所で過ごし、最新の情報に注意してください。
また、風や雨が強い時間帯は予定を見直すことも重要な対策です。