沖縄県の尖閣諸島の日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船は、19日午後10時すぎまでに接続水域から出ました。中国海警局の船が接続水域で航行を続けた日数は19日で157日間となり、日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も長くなりました。

第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海の外側にある接続水域を航行していましたが、19日午後10時すぎ、いずれの船も接続水域を出たということです。

これで中国海警局の船が接続水域で157日間航行を続けたことになり、日本政府が9年前に尖閣諸島を国有化して以降、最も長くなりました。

この間、日本の領海に繰り返し侵入して日本の漁船に接近する動きも見せていて、海上保安本部が引き続き警戒にあたっています。

第11管区海上保安本部は、「尖閣諸島を巡る情勢は、依然として予断を許さない厳しい状況にある。引き続き、わが国の領土・領海を断固として守り抜くという方針のもと、関係機関と緊密に連携し、冷静にかつきぜんとした対応を続けるとともに領海警備に万全を期していきます」とコメントしています。