低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定になり、西日本では局地的に雨雲が発達しています。4日は西日本から北日本で局地的に激しい雨が降るおそれがあり、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、それに暴風などに警戒が必要です。

気象庁によりますと、前線を伴った低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、広い範囲で大気の状態が不安定になり、九州には発達した雨雲がかかっています。

午前5時までの1時間には
▽福岡県の英彦山で24ミリ
▽宮崎県のえびの高原で23ミリの強い雨が降っています。

また鹿児島県では4日未明から断続的に非常に激しい雨が降って「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

低気圧はこのあと発達しながら日本海を北東へ進むほか、太平洋側で発生する別の低気圧も関東付近に進む見込みです。

このため4日は西日本から北日本で雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがあります。

5日朝までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で180ミリ
▽北海道で150ミリ
▽近畿、関東甲信、東北で120ミリ
▽九州南部、四国、北陸で100ミリと予想されています。

また、低気圧の発達に伴って北海道や東北の沿岸を中心に風が強まる見通しです。

北海道の太平洋側とオホーツク海側、それに東北の太平洋側では4日に予想される最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。

気象庁は、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するとともに、北日本では暴風や高波にも警戒するよう呼びかけています。