沖縄県の玉城知事は新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、医療提供体制がひっ迫していることを踏まえ、入院先が決まるまで患者が一時的に待機する専用の施設を新たに設置する考えを示しました。

沖縄県で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることを受け、玉城知事は31日、緊急の記者会見を開きました。

この中で玉城知事は、医療提供体制がひっ迫していることを踏まえ、療養先の自宅やホテルで容体が急変した場合、入院先の調整に時間がかかる懸念があるとして、患者が一時的に待機し、酸素吸入などが行える施設を新たに設置する考えを示しました。

また、学校での感染拡大を防ぐため感染者が出た学校のクラス単位などでPCR検査を迅速に行えるよう調整する「学校PCR支援チーム」を、新たに県の対策本部内に設置するということです。

さらに、高齢者を対象にした大規模なワクチン接種センターを、那覇市の奥武山公園内にある「県立武道館アリーナ棟」と宜野湾市の「沖縄コンベンションセンター」に設置することにしています。

玉城知事は「緊急事態宣言の開始から1週間余りがたつにもかかわらず、感染状況は非常に厳しい」と述べ、危機感を示しました。