体罰禁止の法律「内容知っている」20% 厚労省研究班が調査 | 親父と息子の口喧嘩

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体罰禁止の法律「内容知っている」20% 厚労省研究班が調査

 

 去年4月に施行された子どもへの体罰を禁止した法律について、厚生労働省の研究班が、子どもを育てる5000人に調査した結果、この法律の内容を知っている人はおよそ20%にとどまったことが分かりました。半年以内に子どもに1回でも体罰をしたことがあると回答したのは3人に1人に上り、研究班は法律の周知や子育て支援の体制整備が必要だと指摘しています。

しつけと称した虐待によって命を落とす子どもが後を絶たないことから、去年4月に施行された改正児童虐待防止法では、親がしつけにあたって子どもに体罰を加えることを禁止しています。

厚生労働省の研究班は、去年11月から12月にかけて、18歳以下の子どもを育てる10代から70代の男女を対象に、インターネット上でアンケートを行い、5000人から回答を得ました。

それによりますと、体罰を禁止する法律について
▽「内容まで知っている」と回答したのは20.2%、
▽「聞いたことはあるが詳しい内容は知らない」が60.2%、
▽「知らない」とこたえたのは19.6%でした。

また、「半年以内に子どもに1回でも体罰をしたことがあった」と答えたのは33.5%と、3人に1人に上っています。

具体的な行為を複数回答で尋ねたところ、
▽「お尻や手の甲をたたくなど物理的な罰を与えた」が28.4%、
▽「どなりつけるほか、『だめな子』など否定的なことばで心理的に追い詰めた」が28.1%、
▽「部屋やベランダに閉じ込めるなど、自由を制限した」が9.6%でした。

一方、体罰をした人のうち「しなければよかった」と後悔した経験があると答えた人は88.7%に上りました。

子どものしつけについて難しさを感じている人も多く、「子どもの言動にイライラする」、「子育てに自信がもてない」、「経済的に不安を感じる」という回答も多かったということです。

調査を行った研究班では、体罰を禁止した法律の周知や啓発の活動を進めるとともに、保護者のストレスや不安が体罰につながっているとして、子育て支援の体制整備が必要だと指摘しています。