東京オリンピックの新種目となる3人制バスケットボール、3x3のオリンピック予選で日本の女子は3位決定戦でスペインに延長戦の末、競り勝って、上位3チームに与えられる出場権を獲得しました。

東京オリンピックの新種目、3x3は、1試合10分を終えた時点の結果か、どちらかのチームが21点を取った時点で終了となります。

オーストリアで開かれたオリンピック予選には、男女それぞれ20チームが出場し、上位3チームに出場権が与えられました。

日本の女子は30日、準々決勝でスイスに20対13で勝ちましたが、準決勝でフランスに14対15と競り負けて3位決定戦にまわり、スペインと対戦しました。

日本は序盤、持ち味のスピードのある攻撃で得点を重ねてリードしますが、その後、スペインに高さを生かしたシュートなどを連続で決められて逆転を許し、残り1分余りで14対18と4点をリードされる苦しい展開となりました。

しかし、ここから馬瓜ステファニー選手のシュートなどで追い上げ、残り10秒を切ったところで篠崎澪選手がシュートを決めて同点に追いつき、延長戦に持ち込みました。

先に2点を取ったチームが勝利となる延長戦では、山本麻衣選手がフリースローを決め、最後は馬瓜選手がゴール下に切り込んでシュートを決めました。

日本は20対18でスペインに競り勝ち、東京オリンピックの出場権を獲得しました。

日本の男子は開催国枠ですでに出場権を獲得しています。

馬瓜「ことばで表せないぐらいうれしい」

オリンピックの出場権を獲得した日本の馬瓜ステファニー選手は、「鳥肌が立つくらい信じられない。途中、少し心が折れそうなところもあったが、みんなで声をかけあって最後に勝てたので、ことばで表せないぐらいうれしい」と興奮した様子で話していました。

山本麻衣選手は、「相手のウイークポイントを後半にもう1回しっかりと確認して、1点を狙っていけたことが勝因になった」と試合を振り返りました。

西岡里紗選手は、「日本はディフェンスを全員で最後の最後まで粘り強く頑張るというのが強みだと思う。そこを東京オリンピックでも世界に見せていきたいし、これからも強化していきたい」とオリンピック本番を見据えていました。

篠崎澪選手は、「機動力を生かしたプレーをもっともっと詰めてやっていかないといけないし、リバウンドなどやることは山ほどある。1つ1つクリアにして、東京オリンピックでは金メダルを目指して頑張りたい」と意気込んでいました。