カナダの先住民向け寄宿学校跡で子供215人の遺体 同化政策の犠牲者か | 親父と息子の口喧嘩

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 【ニューヨーク=平田雄介】カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の先住民向け寄宿学校跡地で児童・生徒215人の遺体が見つかり、29日、米欧メディアが一斉に報じた。

1970年代まで続いた同化政策の未報告の犠牲者とみられる。調査は続いており、遺体の数は増える可能性がある。

トルドー首相は「わが国の歴史の暗く恥ずかしい章を思い出させる」と述べ、哀悼の意を示した。

調査にあたった先住民族の団体によると、215人の遺体が見つかったのは1890年に同州カムループに設立されたカナダ最大規模の寄宿学校の一つ。

1969年以降は全日制の学校となり、78年に閉校した。遺体は地中レーダーによって探知された。3歳児程度の体格の遺体もあった。

AP通信によると、カナダでは19世紀以降、先住民族の子供15万人超が親元から離され、政府出資の寄宿学校に入学させられた。

キリスト教への改宗を強いられ、母語を話すことは許されなかった。身体的・精神的虐待があり、6000人近くが亡くなったとされる。

先住民族を文化的に消滅させようとした「ジェノサイド(民族大量虐殺)だった」との批判が出る中、カナダ政府は2008年、性的虐待も横行していたことを認め、連邦議会で正式に謝罪した。

 

先住民族の団体は、寄宿学校での生活で受けたトラウマが、のちに先住民族の社会でアルコールや薬物への依存症が蔓延(まんえん)する原因になったと指摘している。