北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)総書記がピョンヤンにある住宅の建設現場を視察し「自立経済の潜在力をいま一度、誇示するべきだ」と述べたと伝えました。

1日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記がピョンヤンにある住宅の建設現場を視察したと伝えました。

公開された住宅の完成予想図では、800戸の茶色のマンションが川のほとりにずらりと並んでいます。

「労働新聞」は、住宅には労働で功績があった人、科学者や教育者、作家が住むことになるとしています。

視察の中で、キム総書記は「首都と地方の建設では建築を芸術化する方針を徹底して貫徹する」と強調したうえで「自立経済の潜在力をいま一度、誇示するべきだ」と述べたということです。

キム総書記は3月に、ピョンヤンにある別の場所で住宅1万戸を建設する着工式に出席したばかりです。

北朝鮮としては、国民生活の向上を図るほか、経済制裁や新型コロナウイルスの影響が続く中でも、経済発展は可能だと主張するねらいがありそうです。