日本郵船は日本船籍としては最大となる国際クルーズ船を、4年後の完成を目指して建造することになりました。仕事をしながら休暇をとるワーケーションに対応するため、外洋でもインターネットを使えるようにするほか、感染症対策として最新の換気システムなどを取り入れる計画です。

日本郵船が建造する国際クルーズ船は、総トン数が5万1950トンで現在、日本船籍のクルーズ船で最も大きい、日本郵船の「飛鳥2」の5万444トンを上回ることになります。

働きながら休暇をとるワーケーションでの利用に対応するため、外洋に出てもWi-Fiを使えるように通信環境を整備します。

燃料には重油に比べて温室効果ガスの排出が少ない、LNG=液化天然ガスも使えるようにします。

さらに、感染症対策として100%外気を取り入れる最新の換気システムのほか、高性能のフィルターが付いた空気清浄機やタッチレスで操作できるエレベーターなどを導入する計画です。

新型コロナウイルスの影響で国際クルーズ船の運航は世界的にストップしていますが、日本郵船は感染が収束してからの需要の回復を見込んで、4年後の完成を目指して建造することを決めました。