テニスの大坂なおみ選手や錦織圭選手らがアメリカで相次ぐアジア系の住民に対する差別や暴力事件を批判し、差別をやめるよう訴えるビデオメッセージが公開されました。

このビデオメッセージはATP=男子プロテニス協会とWTA=女子テニス協会がツイッターで公開したもので各国の選手が参加しています。

このうち大坂なおみ選手は「アジアの文化とアジアの人たちを尊重し、愛してほしい」と呼びかけ、錦織圭選手は「あらゆる差別に反対する。アジア系に対するヘイトをやめよう」と訴えました。

アジア系に対する差別を監視している団体によりますと、アメリカ全体で先月までのおよそ1年間に差別や暴行の被害を受けたという報告は3700件余りにのぼっています。

29日にはニューヨーク中心部マンハッタンの路上で65歳のアジア系の女性が前から来た男に突然何度も蹴られる事件が起き、警察は差別や偏見に基づくヘイトクライムの可能性もあるとみて男の行方を捜査しています。