クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、先月後半の指数が、前の年の同じ時期を9%余り下回りました。新型コロナウイルスの感染拡大で観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が停止されたことなどから旅行や外食が大きく落ち込みました。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費動向をみる指数を公表しています。

先月16日から31日の指数は前の年の同じ時期を9.5%下回りました。

新型コロナウイルスの感染者が急増し、先月は、旅行代金の割り引きなどが受けられる「Go Toトラベル」の運用が全国で停止されました。

このため分野別に指数をみると
▼「旅行」がマイナス40.4%、
▼「交通」がマイナス36.8%、
▼「宿泊」がマイナス36.1%、
▼「外食」がマイナス32.8%と、大きく落ち込んでいます。

調査をした会社は「緊急事態宣言で営業時間の短縮要請が出ているため外食を中心にさらに消費の落ち込みが懸念される」と話しています。