日本時間のきょう午後3時13分ごろ、アリューシャン列島を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震がありました。気象庁は午後4時前に「日本の沿岸では多少の潮位の変化があるかも知れませんが、津波の被害の心配はありません」という情報を発表しました。

ハワイにある太平洋津波警報センターから気象庁に入った連絡によりますと、日本時間の22日午後3時13分ごろ、アリューシャン列島を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震がありました。

この地震について、気象庁は震源周辺の観測データなどを解析した結果、午後3時55分に「日本の沿岸では多少の潮位の変化があるかも知れませんが、津波の被害の心配はありません」という情報を発表しました。

気象庁によりますと、潮位の変化が予想される時間帯は、早いところで午後8時ごろからの見込みで、1日程度続く可能性が高いということです。

潮位の変化は、北海道や東北、それに関東から九州にかけての太平洋側の広い範囲で、20センチ未満と予想されています。

また、USGS=アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の午後3時12分ごろ、アメリカのアラスカ州で地震がありました。

震源地は、アラスカ州の中心都市アンカレジから南西に800キロ余り、震源の深さは28キロで、地震の規模を示すマグニチュードは7.8と推定されています。

NOAA=アメリカ海洋大気局によりますとこの地震によってアラスカ州南部の沿岸で津波が発生するおそれがあるということです。

アラスカ州では高校に避難

震源から北東におよそ500キロ離れているアラスカ州のコディアック島にある高校の担当者は、NHKの取材に対し、「この高校などいくつかの避難場所に人が避難し始めています。まだ津波が来ているかも私たちはわかりませんが、校舎の外に100人ほどが避難して来ていると思います」と話していました。

避難した高校生は

震源から北東におよそ500キロ離れているアラスカ州のコディアック島に住む16歳の高校生はNHKの取材に対し、「地震の揺れは感じませんでしたが、携帯電話に津波警報の通知が来たので、すぐに、ペットボトルの水や必要な物を持って避難の準備をしました」と話しています。この高校生は今は高台に避難しているということで「避難してきた何台もの車と住民たちが高台の1か所に集まっています。なんとも怖い感じがします」と話していました。