将棋 藤井聡太七段 師匠に勝ち 竜王戦決勝トーナメントへ

 将棋の藤井聡太七段が20日、竜王戦の予選にあたる「ランキング戦」の決勝で、師匠の杉本昌隆八段と対局して勝ち、4期連続で決勝トーナメントに駒を進めました。

藤井聡太七段(17)は20日、大阪の関西将棋会館で、八大タイトルの1つ竜王戦の予選にあたる「ランキング戦3組」の決勝で、師匠の杉本昌隆八段(51)と対局しました。

2人はおととし3月以来、2回目の対局で、このときは「千日手」による指し直しの末、藤井七段が勝っています。

午前10時から始まった対局は、終盤近くまで互角の戦いが続きましたが、それぞれの持ち時間が少なくなって攻め合いとなるなかで、先手の藤井七段が優勢になり、午後10時10分、95手までで杉本八段を投了に追い込みました。

この結果、藤井七段は「ランキング戦3組」で優勝し、竜王のタイトルをかけた七番勝負の挑戦者を決める決勝トーナメントに4期連続で進みました。

藤井七段はデビュー以来、4期連続でランキング戦で優勝して、1つ上の組に進むことになり、日本将棋連盟によりますと、4期連続の優勝は、竜王戦の歴史の中で初めてだということです。

対局のあと、藤井七段は「ランキング戦の決勝という大きな舞台での対局を非常に楽しみにしていたし、じっくり指すことができた」と師匠との対局を振り返ったうえで、「いままで、本戦で結果を残せていないので、結果を残したい」と決勝トーナメントへの意欲を語りました。

弟子に敗れた杉本八段は「大きい舞台で、相手が藤井七段という自分の中では最高の舞台なので、いい将棋を指したいという思いがあった。負けたのは悔しいが、藤井七段の本戦を楽しみにしている」と話していました。