海外メディアが伝えた日本の感染対策とは…緊急事態宣言解除

新型コロナウイルスの感染拡大で出されていた緊急事態宣言が全国で解除されたことについて海外のメディアは日本の感染対策や爆発的な拡大を抑え込んだ背景などを伝えています。

このうち、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは、日本の感染対策について、「ほかの多くの先進国とは対照的に感染の範囲を把握するための大規模な検査を行わず、代わりに感染者の集団、『クラスター』の発生源を追跡してきた」と伝えています。

また有力紙のワシントン・ポストは、日本独自の対策に注目し、「罰則を伴う強制ではなく、国民への自粛の要請や社会の圧力によってウイルスを封じ込める日本独特のやり方で、ある程度成功した」などと伝えています。

一方、イギリスの公共放送BBCは、ヨーロッパやアメリカと比べて感染の拡大が抑え込まれた背景について「普段から風邪をひいた時にマスクをつけたり家で靴を脱いだりする日本の高い衛生意識といった要素が重なったためではないか」と指摘しています。

またロイター通信は、日本政府の対応について「世界3位の経済大国は感染の爆発を免れたが、ウイルスの流行によって不況に陥り、安倍総理大臣の支持率を押し下げた」と伝えています。